かなり普及が進んでいるタッチ決済。コンビニやスーパーはもちろん、カフェやファストフードなどでも使えるところが増えてきた。さらに最近では、電車やバスなどの交通機関でも導入されているという。交通系ICカード大ピンチ!?
※本稿は2024年6月のものです
文:角田伸幸/写真:AdobeStock(トップ画像=yu_photo@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年7月26日号
■地方の交通機関を中心に導入が加速
バスや電車に乗る時、いまやスイカやイコカといった交通系ICカードを使うのが当たり前。ところがそんな交通系ICカードの存在を、クレジットカードやスマホによるタッチ決済が猛追し始めた。
最近話題になったのが熊本県の例。同県内でバス/電車を運行する5社が、全国交通系ICカードによる決済を廃止し、クレジットカードによるタッチ決済を導入すると発表したのだ。
理由は導入コスト。900台分のバス/電車の機器を入れ替える費用が、全国交通系ICカードなら12億円のところ、タッチ決済は7億円で済むという。
この例に限らず、タッチ決済はじわじわと普及が進んでいるから、すでに利用しているという人も多いはず。
当初は運賃判定にGPSを使うなど手間がかかったが、「Q-move」という決済システムが進化して、ICカードと遜色ない利便性が実現した。
子どもの料金設定が難しかったり、改札で一瞬立ち止まる必要があるなど改善点は残るが、交通費のタッチ決済は海外では当たり前。これからは日本でも普及に拍車がかかるだろう。
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