■「自慢のPHEVシステムで爽快な走りと航続距離延長を実現」三菱・アウトランダー
三菱がグローバルに展開しているクロスオーバーSUVがアウトランダー。日本では2021年にフルモデルチェンジし、現行はPHEV(プラグインハイブリッド)モデルのみのラインナップとなった。
ファミリーフェイスのダイナミックシールドが与えられたエクステリアは、堂々とした佇まいや力強さなどを表現したもの。プラットフォームは新開発で、スリーサイズは先代よりもひと回り大きくなった。
その存在感あるエクステリアに劣らず、インテリアも上質かつ先進的だ。水平基調のインパネは走行時の車体姿勢の変化を掴みやすくするためのデザインで、幅広のフロアコンソールがパーソナル感や高級感を表現。
乗車定員はグレードによって異なり、ベーシックなMは5名、中間のGは5名と7名、最上級のPは7名となる。
メカニズムも注目で、2.4リッター直4の4B12ユニットにツインモーターをドッキングしたPHEVシステムを採用。従来のシステムを大幅に改良したもので、前後モーターおよび駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、航続距離の延長とEVらしい加速感をアップ。
さらに、アクセルを強く踏み込む際でも極力エンジンを始動せず、EV走行の維持が可能となった。
駆動方式はツインモーター4WDで、車両運動統合制御システムのS-AWCはさらに進化。また、7つの走行モードを設定するドライブモードセレクターを採用し、あらゆる天候や環境において、安全かつ快適な走りを実現する。
中古車市場では流通量こそ増えているものの、相場はまだ高値。とはいえ、新車のCX-80と比べれば割安感はあるので、一考の余地はあるだろう。
■「ブランドバリューでライバルをリードするプレミアムクロスオーバー」レクサス・RX(先代)
LXを筆頭に、いくつものSUVをラインナップするレクサス。そのなかで、プレミアムクロスオーバーとして人気を集めるのがRXだ。2022年デビューの現行モデルは2列5人乗りのみだが、先代は3列7人乗りもラインナップされていたのだ。
2015年に登場した先代RXは、従来よりもホイールベースを50mm延長してより伸びやかなプロポーションとし、レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルや、一部をブラックアウトしたクォーターピラーが特徴的。
インテリアも、水平基調で広がりと一体感を強調しつつ、ワイドディスプレイやフルカラーのヘッドアップディスプレイで先進性を表現している。
パワーユニットは、3.5リッターV6とモーターを組み合わせたハイブリッドと、2リッター直4ターボの2種だ。
2017年にはロングバージョンのRX450hLを追加。ホイールベースは標準仕様と変わらないものの、ボディ後部を110m延長して全長は5mに到達。室内長は545mmも拡大された。
追加された3列目は左右分割の電動格納/展開式で、専用エアコンも装備。さらに、1列目から3列目にかけて乗員の視点を高くするシアターレイアウトにより、閉塞感も軽減されている。
また、2019年のマイナーチェンジでは2列目キャプテンシート仕様を用意するとともに、3列目に2種類のシートポジションを設定して乗員の快適性が高められた。
ちなみに、中古車市場でも先代RXは豊富で、RX450hLも多くはないが300万円台から選ぶことが可能。人気のSUVで、なおかつレクサスのブランド力を考えると、お得感の高い物件も多い。
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