■MAZDA3は高級感あるコンパクトセダンの代表格
昨今は絶滅の危惧に瀕している国産セダンのなかで、“ちっちゃいのに高級感のあるセダン”として存在感を発揮しているのがMAZDA3だ。
ファストバックとセダンの2種類のボディタイプが設定されていて、どちらかといえばファストバックのイメージが強いMAZDA3。しかし、コンパクトにまとめられたセダンも評価がすこぶる高い。
その最大の特徴は、独自の燃焼制御技術であるSPCCI(火花点火制御圧縮着火)によってガソリンエンジンにおける圧縮着火を世界で初めて実用化した新世代ガソリンエンジンSKYACTIV-Xの採用だろう。
ほぼ全域で希薄燃焼を実現し、低回転から高回転まで少ない燃料で高効率な燃焼を可能にした類まれなる技術が体感できるだけでも十分に乗る価値があるMAZDA3。
2020年5月には1.5リッター直4直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 1.5をラインナップに追加。これにより、2.0リッター直4直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0、1.8リッター直4直噴クリーンディーゼルターボエンジンのSKYACTIV-D 1.8、2.0リッター新世代ガソリンエンジンのSKYACTIV-X 2.0という4種類のエンジンが選べるようになる。
また、2022年8月の一部商品改良ではSKYACTIV-G 2.0に代わってマイルドハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV G 2.0が新たに設定されたが、2023年4月に行われた商品改良でエンジンの統廃合が行われ、セダンではSKYACTIV-G 1.5とSKYACTIV-X 2.0が廃止に。
エンジンのラインナップは縮小したものの、2023年9月に特別仕様車のRetro Sports Editionを追加するなど商品力の魅力はまだまだ健在のMAZDA3。最廉価グレードで259万3800円と比較的リーズナブルな車両本体価格も魅力のひとつといえる。
■ホンダのフィットLUXEは高級車を名乗るに相応しいインテリアに注目を!
2020年2月の発売から1カ月の段階で月間販売計画の3倍以上となる3万1000台の累計受注台数を獲得する好調な立ち上がりを見せた現行のフィット。
その人気の要因となったのは極細のAピラーに水平基調のインパネやシンプルで見やすいバイザーレスメーターがもたらす心地良い視界、ホンダ初採用のボディスタビライジングシートによる快適な座り心地、日常シーンの大半をモーターで走行して低燃費かつ滑らかな走りを実現したe:HEVの優れた乗り心地など枚挙に暇がない。
また、“BASIC”、“HOME”、“NESS”、 “CROSSTAR”、“LUXE”という5種類のタイプが用意されたことも現行フィットの特徴のひとつになるが、そのなかでも洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュなLUXEはちっちゃい高級車として人気も上々だ。
そんなLUXEで注目に値するのはインテリアの充実装備。ヘッドレスト・フロントシートの座面・背もたれの一部に本革を使用したシートをはじめ、ステアリングやセレクトレバーも本革巻の贅沢仕様となっている。
加えて、運転席&助手席のシートヒーターとステアリングヒーター、運転席マスタードアロックスイッチ付パワードアロック、ワイヤレス充電器もLUXEだけが標準装備となる。
LUXEの注目装備はインテリアだけに留まらず、ドアロックに連動してミラーを自動で格納するオートリトラミラー、LUXE専用デザインとなる16インチアルミホイール、プラチナ調クロームメッキが施されたLUXE専用エクステリアパーツ、LEDフォグライトなどで高級感をしっかりと演出……。
これだけの豪華装備で、222万4200円(ガソリンエンジン搭載の2WD車)というリーズナブルな車両本体価格はコスパ高すぎだと思わない?
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