スバルの強みはほかにもある!!
それにスバルには、水平対向エンジンのほかにもアイデンティティがある。スバルは、グローバル販売のうち約66%が米国という、米国で人気のあるメーカー。日本よりも多くの自動車メーカーがクルマを販売している米国で、これだけスバルが奮闘している背景には、SOA(スバルオブアメリカ)が2008年ごろから行っている「Loveキャンペーン」がある。
Loveキャンペーンとは、ユーザーの気持ち・価値観に寄り添った様々な取り組みを行うというもので、スバル車での楽しいカーライフをイメージできる画像や動画を公開したりするほか、年末のホリデーシーズンには、スバル車を購入したユーザーが選んだ慈善団体に、スバルが寄付をするという仕組みもある。この取り組みに共感した米国ユーザーによって、スバルは支えられており、こうしてスバルが、米国の人々の生活のなかに溶け込み「SUBARUは他メーカーとは違う存在だ」と認知されたことは、水平対向エンジンと同じくらい大きな、スバルのブランドアイデンティティであり、スバルの財産だ。
もちろん、コンシューマーリポートなどでクルマの完成度のよさが認知されたこともスバルが米国で売れている要因だが、それもLoveキャンペーンによってブランドイメージが向上していることが少なからず影響しているだろう。
いまスバルは、日本のテレビCMでも「安全性」をアピールする内容を提供している。家族や仲間など大事な人を乗せるクルマにとって、安全性は必要なことであり、機能的価値である一方、情緒的価値でもある。水平対向エンジンに加えて、情緒的価値というアイデンティティを手に入れたスバルは、今後も大いに国内外で活躍してくれるだろう。
【画像ギャラリー】スバルのアイデンティティ!! 水平対向エンジンを搭載するスバル国内ラインアップ(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方エンコン?
エンジンコンポーネントでしょうか?
フラット4の強みというより生産ラインの変更に伴う費用とアイデンティティの喪失を恐れての事でしょう。直4のスバルにはサスの熟成度しか売りが無くなります。今やポルシェとスバルだけの水平対向エンジンですから。
文化とか味わいを否定するのが効率化という
波なのです。
スバルがアイデンティティという水平対向も
機械式四駆とMTを捨てた時点で「脇役クビに
しといてよく言うね。」というのが正直なところ
自ら水平対向の魅力を削いだところが大きいです。
手の内化は絶体に無理だとしていた直噴技術でさえ、BRZ協業でスバルはモノにしました。
技術力の高さを意固地に使うのではなく、背水の陣で新たなチャレンジをして獲得することにさえ使えれば
ボクサーはまだまだ伸びると思っています。ストロングHVも、数年は借り物でも5年後には独自展開できると信じて待つ。