新型アルファード/ヴェルファイアの走りは欧州高級サルーン並み!「走り出して3秒でわかるってマジ?」

新型アルファード/ヴェルファイアの走りは欧州高級サルーン並み!「走り出して3秒でわかるってマジ?」

 ミニバンは背が高いため、コーナーでロールしたり、後席の乗り心地があまりよろしくない……。そんな常識を打ち破ったと言えるのが新型アルファード/ヴェルファイア。今回は新型アルファード/ヴェルファイアの走りに焦点を当てて迫ってみたい。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ

■ミニバンは操舵感がよくない、乗り心地も不快?

新型アルファードの走りはいかほどのものか?
新型アルファードの走りはいかほどのものか?

 ついに新型アルファード/ヴェルファイアが発表された。今回は、走りにスポットを当てて解説していきたい。あらかじめ断っておくが、実際にアルファード/ヴェルファイアに試乗したわけではなく、あくまでもプレスリリースの資料や発表会場で聞いた開発者の声をもとに書いたのでご理解いただきたい。

 背の高い箱型ミニバンの場合、コーナーではロールし、セカンド、サードシートに乗っている人は振動が大きくて不快に思ったことも多いはずだ。

 先代アルファードに関しても、筆者の知り合いで普段セカンドシートに座るオーナーさんから「サスペンションが沈んで戻ってくる(リバウンド)時間が遅く、それがコーナーでのロールするので気持ち悪い。やっぱり高級サルーンのほうがいい」という声を聞いたことがあった。

 新しいアルファード/ヴェルファイアはどうなのだろうか? 発表された資料によれば、新しいTNGAプラットフォームをアルファード/ヴェルファイアに最適化し、ロッカーストレート構造に2種類の構造用接着剤を最適塗布することでボディの変形を効率よく抑制し、優れた操縦安定性と不快なシート振動の低減を実現していると書いてある。

 さらに路面からの振動に応じて減衰力を機械的に可変させることでしっかり感のある操縦安定性と振動を吸収するしなやかな乗り心地を高次元で両立した周波数感応型ショックアブソーバーの設定とある。

 ここで、後席に乗る人を重視するアルファードの場合、快適な乗り心地と振動のなさ、静粛性が気になると思われるので、そのあたりを開発者に聞いてみた。

 「ボディ剛性は先代から約50%アップし、セカンドシートとボディの間の取り付けの間には防振ゴムブッシュを入れ、徹底的に振動を低減しています。先代モデルと比較して約3分の1の振動レベルに低減しています。新型となって旧型からどれくらい進化したのかは乗って3秒で違いがわかると思います。

 また、背の高いミニバンですと少しゆすられることもあるかと思いますが、今回設定した、周波数感応型ショックアブソーバーがしっかりと受け止めてくれますので安定してコーナーを曲がることができます(エグゼクティブラウンジに標準装備)。

 もちろん、後席だけでなくドライバーもレーンチェンジでもスーッとクルマの動きに遅れがなく動きます」

 では室内の静粛性についてはどうなのだろうか?

 「大空間のゆとりとともに、快適にくつろげる心地よい静けさを目指し、心地よい静けさとはなにか、周波数ごとの音圧レベルに落とし込んで定義しながら、低周波数のロードノイズと周波数域の風切り音の低減に取り組んできました。音を入れない、音を遮る、音を吸音するというバランスの取れた静けさを実現しました。

 しかし防音室のような音をなくしたり、低くするとかえって閉塞感が出てしまいますが、深いな周波数をバランスよく下げて、まるで森のなかにいるような自然でバランスのよい、心地よい空間を目指しました。

 多人数乗車のミニバンの場合、走行中の会話が鮮明に聞き取れるかも重要なポイントとなってきますが、新型はフロントシートからサードシート間の会話も鮮明に聞こえるレベルとなっています」。

 ここまで来ると、ミニバンの枠を超えていますねと伝えると、返ってきた答えは「欧州車並みの走り、安定感は確実にあると思います。もはやミニバンを超えたといいますか、ミニバンとは言えないのではないでしょうか」。

次ページは : ■ヴェルファイアの2.4Lターボはどんな走りなのか?

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