ジメジメした超多湿なこの季節。今年はなんだか暑すぎる!! ドライブ中もエアコン全開なんてシーンが増えるこの季節、車内の空調設定で「内気循環」と「外気導入」をどう使い分けるべきか、迷ったことはありませんか? それぞれのメリットとデメリットを理解し、快適なドライブを楽しむためのポイントをサクッと解説。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部
【画像ギャラリー】故障を疑う前にこれを見て!! 押せばギンギン冷える魔法のボタンはこれ(6枚)画像ギャラリー空調設定の基本:内気循環と外気導入の違い
車のエアコンには、「内気循環」と「外気導入」の2つのモードがあります。
・内気循環:車内の空気を循環させるモード。外気を遮断し、車内の空気を再利用します。
・外気導入:外部の空気を取り入れて車内に供給するモード。車内の空気を外気と入れ替えます。
操作方法は車種によって異なりますが、多くの車ではダッシュボードにあるボタンで切り替えが可能です。外気導入は、車のシルエットに外から矢印が入っているアイコン、内気循環は、車内を循環する矢印のアイコンで表示されることが一般的です。
輸入車では、外気導入がデフォルト設定となっており、内気循環のボタンのみが設置されている場合もあります。
また「A/C」と書いてあるボタンを見たことがありますか? 実は真夏に冷風が出ないというトラブルはこのボタンの押し忘れというケースもあります。A/Cボタンを押さないと冷気が出なく、単純な送風になってしまいます。
整備工場やディーラーに駆け込んだたこのボタンを押していないだけという「とほほ」な話もよく聞くので、必ず夏はA/Cボタンを確認しましょう。
外気導入のメリットと注意点
外気導入は、車内の温度や湿度を外部環境に近づけることができます。例えば、炎天下に駐車した後、エアコンを始動する際に外気導入モードにすると、車内の熱気を効率的に排出できます。また、ガラスが曇った際にも、外気導入にすることで湿度を下げ、視界を確保しやすくなります。
注意点としては近年の酷暑時で、なおかつ車両が停止しているような状況の場合はエアコンの能力を超えた冷却が求められるケースも出てきます。その際は次に紹介する内気循環を使ってみましょう。
内気循環のメリットと注意点
内気循環は、車内の冷えた空気を再利用するため、エアコンの効率が良くなり、若干ですが燃費の向上が期待できます。燃費よりもメリットが大きいのが、外気温が極端に高いまたは低い場合、内気循環にすることで快適な車内環境を維持しやすくなります。また、トンネル内や排気ガスの多い場所を走行する際にも、外気の侵入を防ぐために有効です。
しかし、内気循環を長時間使用すると、車内の二酸化炭素濃度が上昇し、眠気や頭痛の原因となる可能性があります。JAFのテストでも、長時間の内気循環が車内環境に悪影響を及ぼすことが示されています。そのため、定期的に外気導入に切り替えることが推奨されます。
自動モードとの連携と手動切り替えの重要性
最近の車では、エアコンの「AUTO」モードが内気循環と外気導入を自動で切り替える機能を備えていることがあります。もちろん非常に優秀な機能が装備されている車種もありますが、走行環境や個々の体調に応じて、手動での切り替えを行うことで、より快適な車内環境を維持できます。
また直接冷風を体に当て続けるといわゆる「クーラー病」のような症状に陥ることも。運転中の座った姿勢で血行が悪くなっていることも相まって目的地に着いたら体調不良というケースも少なくない。
遠出の際にはこまめな休憩を取り、サービスエリアなどでは少し歩いてみて水分摂取も行うことをおすすめします。
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