【こんなGT-R二度と出ない!?】最新GT-R NISMOは歴代最強にして最後のモデルに!!?

600馬力でも足が勝っている!? 最新GT-Rの「足が勝つ車作り」は本当か

最高出力そのものは600馬力と据え置きながら、レスポンスを約20%向上させたというターボエンジンはピックアップ抜群! しかし、それをも上回るシャシー性能がGT-R NISMOの真骨頂だ

 GT-R NISMOの白眉が、袖ケ浦で最も個性のある5・6・7コーナーだと思う。

 1つの左コーナーながら、曲率が3つ組み合わされており、しかもカントなし(緩い逆バンクに見えます)。アンダー出やすく、踏みすぎればオーバーになってしまう。

 GT-R NISMOは微妙な速度コントロールがしやすく、クリッピングから全開にすると後輪駆動車のように気持ちよ~くテールを滑らせながら立ち上がって行く!

 このコーナーを走ると、田村チーフエンジニアの「エンジンより足が勝っている車を作りたい」という趣意に賛同せざるを得ない。というか「参りました!」に近いかもしれません。速いこともさることながら、存分に楽しいのだった。

 WRCで勝ちまくっていた時のインプレッサやランエボは素晴らしいバランスだったけれど、GT-R NISMOときたら馬力を2倍にして、さらにコーナリング速度を圧倒的に高くした感じ。

 ちなみにブレンボが作っているカーボンブレーキの中で2番目に大きいといわれるローターだけに、絶対的な利きだけじゃなく耐久性も圧倒的らしい! 一般道しか乗らないのならブレーキパッドは20万kmくらい持つそうな。

 ローターの寿命を聞くと「ブレーキパッドの何倍か持ちます!」。たまにサーキットを走りくらいの乗り方をしたってローターは交換する必要ないという。買ったら案外お金掛からない?

NISMOは2420万円! 乗り心地良好な基準車は最もオススメ

GT-R NISMOの2420万に対して、基準車はGT-R「ピュアエディション」の1082万8400円から。これでも高価だが、この値段でこれほどの高性能モデルは皆無。今後を考えても希少な存在だ

 とはいえ2420万円となれば頑張っても厳しい。ということで私のおすすめは1083万円のピュアエディション。

 カーボンのブレーキやバンパー、ボンネットこそ付かないが、必要以上に速い! 570馬力あれば使い切れないです。

 加えて乗り心地も今までのGT-Rと比べたら驚くほど上質になった。何よりハンドル握るとボディが小さく感じます。10年乗っても値落ちしないと思う。

 繰り返すがGT-Rはどんなに頑張っても2022年の騒音規制はクリアできない。その時点で絶版になることが決まっている。次期型GT-Rはガソリンエンジン車でないことも間違いないです。

 総合して考えると、日本車最後の本格的なエンジンで走る高性能車ということ。生産台数も限られているため、WRX STIのEJ20 最終エディションと同じく最後は抽選になると思う。

 欲しいなら2020年夏頃までにオーダーすることをすすめておく。私も真剣に考えてます。

Text&Report/国沢光宏 http://kunisawa.net/

【画像ギャラリー】これが最後!? GT-R&GT-R NISMO 2020仕様をさらに詳しく!

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