【こんなGT-R二度と出ない!?】最新GT-R NISMOは歴代最強にして最後のモデルに!!?

 最新にして最強のGT-Rは、これで最後かも!?

 2019年10月8日、GT-Rの頂点に君臨する「GT-R NISMO」の2020年モデルがついに発売! 2016年に発売された2017年モデル以来となるアップデートとなった。

 最高出力こそ600馬力で不変ながらエンジンのレスポンスは大幅に向上。さらにカーボン素材をふんだんに使う軽量化で、徹底的に走りを磨き上げたという“GT-Rの頂点”に国内初試乗。

 実はこの2020年モデルが、現行型GT-R最後のモデルになる可能性は高く、さらに言えば次期型の目途は立っていない。そうなれば、GT-R NISMOの2020モデルは、正真正銘“歴代最強のGT-R”となるかもしれない。果たしてその実力とは? 標準モデルと合わせて解説したい。

文:国沢光宏
写真撮影:茂呂幸正

【画像ギャラリー】これが最後!? GT-R&GT-R NISMO 2020仕様をさらに詳しく!


【動画】GT-Rは2022年以降販売不可!? 実質これが最後のモデルに?

 やっぱりGT-R NISMOの2020年モデル、素晴らしく楽しかった!

 厳しくなる一方の騒音&燃費規制を受け、今後ガソリンエンジンだけで走る高性能車についちゃ絶版必至である。

 最初の高いハードルが2022年の騒音規制。エンジン音もさることながら、ハイグリップタイヤだとタイヤノイズだけでOUTになってしまうほど。騒音規制は既存の車種にまで適用されるため、2022年いっぱいで販売できなくなります。

 もし、次期型GT-Rを作るとすれば、前後にモーター積むポルシェ タイカンのような電気自動車になると思う。したがってGT-R NISMOは、ガソリンエンジンで走る日本車として最強のモデルになるワケです。

 ここにきてファイナルエディションがあるんじゃないかと噂されているものの、これもGT-R NISMOベースになる模様。いろんな意味で至高の日本車と言って良い。エンジン好きなら最後のチャンスです。

600馬力の最強GT-Rはジャジャ馬にあらず!?

従来型に対して、車両重心から遠いルーフやエンジンフード、フロントフェンダーにカーボン素材を採用することで約10.5kg軽量化した2020年仕様のGT-R NISMO

 前置きはこのあたりにして試乗と行きましょう!

 コース確認を兼ね、1ラップ目は70%くらいで走る。このくらいのペースだと楽しいだけ! エンジンは低い回転からトルク出ており、トランスミッションもRモードで充分滑らか。

 ブレーキ踏んでやれば思っただけの減速Gを出し、ハンドル切ると全くストレスなく切った方向に曲がっていく……といった余裕のある走り方をしていても、2L級のスポーツモデルを全開で攻めたくらい速いんだから凄い!

 さて。600馬力と聞けば相当なジャジャ馬をイメージするだろう。私自身、ドイツで行われた国際試乗会まで「パワーを使い切れるかな?」と思っていた次第。

 ところがハンドル握ってみたら、全開全開また全開! 存分に楽しんでしまった。そうそう。今回の試乗会、コースは完全に制限無し。

「制限などしなくたって問題無し!」という開発チームの自信なんだと思う。最終コーナーをフルスロットルで加速すると、あまり長くない袖ケ浦のストレートエンドで200km/hオーバー!

 やっぱり600馬力って速い! ガッツリとブレーキ踏んで減速。少しブレーキ残しながら第1コーナーに進入すべくハンドル切り込むと、素直です! 緩い2コーナーは全開でイケそうながら、今回は自主規制。

 車のバランスがよ~く解るのは、200km/h近い速度から(メーター見てる余裕なし)減速しつつ徐々に曲がりがキツくなっていく、3コーナーから4コーナーだ。

 決して軽い車と言えないGT-Rなのに、2まわりくらい小さくて軽い感じ。横Gを出しながらのブレーキでもバランス良く、スピードをコントロールしキッチリ前輪荷重しておけば、けっこう回り込んでいる4コーナーも気持ち良く曲がって行く! 

600馬力でも足が勝っている!? 最新GT-Rの「足が勝つ車作り」は本当か

最高出力そのものは600馬力と据え置きながら、レスポンスを約20%向上させたというターボエンジンはピックアップ抜群! しかし、それをも上回るシャシー性能がGT-R NISMOの真骨頂だ

 GT-R NISMOの白眉が、袖ケ浦で最も個性のある5・6・7コーナーだと思う。

 1つの左コーナーながら、曲率が3つ組み合わされており、しかもカントなし(緩い逆バンクに見えます)。アンダー出やすく、踏みすぎればオーバーになってしまう。

 GT-R NISMOは微妙な速度コントロールがしやすく、クリッピングから全開にすると後輪駆動車のように気持ちよ~くテールを滑らせながら立ち上がって行く!

 このコーナーを走ると、田村チーフエンジニアの「エンジンより足が勝っている車を作りたい」という趣意に賛同せざるを得ない。というか「参りました!」に近いかもしれません。速いこともさることながら、存分に楽しいのだった。

 WRCで勝ちまくっていた時のインプレッサやランエボは素晴らしいバランスだったけれど、GT-R NISMOときたら馬力を2倍にして、さらにコーナリング速度を圧倒的に高くした感じ。

 ちなみにブレンボが作っているカーボンブレーキの中で2番目に大きいといわれるローターだけに、絶対的な利きだけじゃなく耐久性も圧倒的らしい! 一般道しか乗らないのならブレーキパッドは20万kmくらい持つそうな。

 ローターの寿命を聞くと「ブレーキパッドの何倍か持ちます!」。たまにサーキットを走りくらいの乗り方をしたってローターは交換する必要ないという。買ったら案外お金掛からない?

NISMOは2420万円! 乗り心地良好な基準車は最もオススメ

GT-R NISMOの2420万に対して、基準車はGT-R「ピュアエディション」の1082万8400円から。これでも高価だが、この値段でこれほどの高性能モデルは皆無。今後を考えても希少な存在だ

 とはいえ2420万円となれば頑張っても厳しい。ということで私のおすすめは1083万円のピュアエディション。

 カーボンのブレーキやバンパー、ボンネットこそ付かないが、必要以上に速い! 570馬力あれば使い切れないです。

 加えて乗り心地も今までのGT-Rと比べたら驚くほど上質になった。何よりハンドル握るとボディが小さく感じます。10年乗っても値落ちしないと思う。

 繰り返すがGT-Rはどんなに頑張っても2022年の騒音規制はクリアできない。その時点で絶版になることが決まっている。次期型GT-Rはガソリンエンジン車でないことも間違いないです。

 総合して考えると、日本車最後の本格的なエンジンで走る高性能車ということ。生産台数も限られているため、WRX STIのEJ20 最終エディションと同じく最後は抽選になると思う。

 欲しいなら2020年夏頃までにオーダーすることをすすめておく。私も真剣に考えてます。

Text&Report/国沢光宏 http://kunisawa.net/

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