170馬力2Lのカローラツーリングを徹底試乗!! 限定500台 すでに完売!!!

170馬力2Lのカローラツーリングを徹底試乗!! 限定500台 すでに完売!!!

 2020年6月1日に限定500台で販売されたカローラツーリングの特別仕様車「2000リミテッド」。価格は262万200円とカローラとしてはお高いが、中身を見ると高いだけのことはある。

 なんと国内のカローラシリーズとして初めて、170ps/20.6kgmの2Lエンジンを搭載し、トランスミッションはダイレクトシフトCVTを組み合わせており、パドルシフトによってなんと10速のマニュアルシフトが可能だ。

 さて、2Lエンジンを積んだカローラツーリング2000リミテッドはいかなるモデルなのか、試乗したので報告しよう。

文/ベストカー編集部
写真/平野学 トヨタ
初出/ベストカー2020年8月10日号

【画像ギャラリー】170馬力の2Lエンジンを積む新型カローラ2000リミテッドを写真でチェック!


あっという間に限定500台完売!

エクステリアは切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイールやシルバーメタリック塗装のルーフレールなどを特別装備することにより、スタイリッシュさを際立たせている
エクステリアは切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイールやシルバーメタリック塗装のルーフレールなどを特別装備することにより、スタイリッシュさを際立たせている

 カローラツーリングに追加された「2000リミテッド」。その名のとおり、2Lエンジンを積んだ新グレード……、かと思ったら、これが特別仕様車の扱いで、しかも500台限定。残念無念、実は、あっという間に完売してしまったのだ。

 お値段は262万200円。ハイブリッドSとほぼ同じ価格で、1.8W×Bに対して約25万円、1.2ターボW×Bの約16万円、それぞれプラスという、絶妙な価格設定。こんなに魅力的なのに500台限定とは少なすぎる気が……。

●カローラツーリング2000リミテッド ここがポイント!
■170ps/20.6kgmの2L、NAエンジンを搭載
■ダイレクトシフトCVTはパドルシフトで10速マニュアル操作が可能
■専用デザインの17インチアルミホイール装着
■シルバー塗装のルーフレールを採用
■ブラック基調のインテリアは、専用デザインのレッド加飾センタークラスターを採用
■オプティトロン3眼メーター採用

 パワートレーンはRAV4や新型ハリアーなどにも搭載される新世代2L、直4NAエンジンで、トランスミッションは発進用ローギアを別に持つ「ダイレクトシフトCVT」。

 これもRAV4などと同じなのだが、カローラツーリングではパドル操作でマニュアル操作できる10速ステップを付けているってのがポイント。

 ダイレクトシフトCVTはワイドなギアレシオにできるのがメリットで、マニュアルモードにすると10速に入るのは100km/h付近。パドルでシフトダウンすると9速で200回転ほどしかエンジン回転は上がらない。超クロスステップだ。

 さらに定速でシフトダウンすると、8速ではプラス300回転、以下のギアでは1ステップあたり500回転というクロスギア比だから、コーナー入り口でブレーキングしながら”パンパンパン”と小気味よくシフトダウンすると、「おっ、楽しーじゃん」となるわけです。

RAV4やハリアーなどにも搭載される2L、直4NA、「M20A-FKS」を搭載。最高出力170ps/6600rpm、最大トルク20.6㎏m/4800rpmを発生する
RAV4やハリアーなどにも搭載される2L、直4NA、「M20A-FKS」を搭載。最高出力170ps/6600rpm、最大トルク20.6㎏m/4800rpmを発生する

ギンギンじゃない“ちょいスポ”感がいい

ブラック基調のインテリア。エアコン吹き出し口周囲、センタークラスター周りなどインパネには渋いレッドのワンポイント加飾が入る。シートは撥水加工された表皮のスポーツシート。シートヒーターを装備する
ブラック基調のインテリア。エアコン吹き出し口周囲、センタークラスター周りなどインパネには渋いレッドのワンポイント加飾が入る。シートは撥水加工された表皮のスポーツシート。シートヒーターを装備する
パドルシフトで10速に刻まれたマニュアルモードを操作できる。小気味よいスポーティ感を楽しめる
パドルシフトで10速に刻まれたマニュアルモードを操作できる。小気味よいスポーティ感を楽しめる
立体的に見えるオプティトロン3眼メーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
立体的に見えるオプティトロン3眼メーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ

 エンジン自体は170ps/20.6kgmでとり立てて「パワフル」という性格ではないものの、CVTとのマッチングがよく、2000~3000rpmあたりのトルク感が心地よく、ちょいスポーツ感であるところが好印象。

 チカラ感そのものはモーターアシストの効くハイブリッドのほうがあるけど、走りのテンポは、こちら2Lが圧倒的。

 過去にあった4A-GEを積んだ「カローラワゴンGT(165ps/16.5kgm)」や、2Lターボ4WDの「カルディナGT-FOUR(260ps/33.0kgm)」みたいなギンギンスポーツとはちょっと趣を異にする。

 シャシーは基本プラットフォームのカッチリした剛性感あるボディやフロアの素性のよさを実感。

 全体的にフロアが低く、ヒップポイントが低いカローラシリーズのスポーティさはもちろんそのまま。215/45R17サイズのブリヂストン・トランザをしっかりと履きこなし、小気味いいフットワークを楽しめるのがいい。

 インテリアではブラック基調のインパネに、エアコン吹き出し口縁取り周りの渋いレッド系の加飾がアクセントになり、ちょっと違ったカローラを味わえる。

 限定500台はすでに完売と、もはや新車で手に入れることができないのが惜しい。今後、カタログモデルとなって販売してほしいと切実に思う。実にもったいない“ちょいスポ”カローラツーリングでした。

ギンギンのスポーツではなく、ほどよい心地よさを味わえるのがカローラツーリング2000リミテッドの魅力だ。運転していて楽しくなる
ギンギンのスポーツではなく、ほどよい心地よさを味わえるのがカローラツーリング2000リミテッドの魅力だ。運転していて楽しくなる
他のモデルのスペックと比較するとハイパワーだということがわかる
他のモデルのスペックと比較するとハイパワーだということがわかる

【画像ギャラリー】170馬力の2Lエンジンを積む新型カローラ2000リミテッドを写真でチェック!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!