驚くほどの速さはないが、軽さが操る者を楽しませる
ミドに積まれる1.8Lターボは、どの領域からでも素早く充分なパワーとトルクを生み出し、シャシーの働きを実に効果的にサポートしている印象。
最高出力252psに最大トルクは32.6kgmだからスーパーカーほどの速さはないが、1.1tの車体を痛快に加速させてドライバーを喜ばせるには充分。
そして相当に扱いやすい。これも初代A110と同じだが見た目より乗り心地は遙かに快適だから、日常使いもGTカー的な使い方も楽々こなす。
ひとりのスポーツカー好きとして、僕は完全に心を撃ち抜かれたような気分だ。
◆ ◆ ◆
日本での詳細な発売時期に関して正式アナウンスはないものの、2018年夏頃には販売が開始される見込み。
導入当初のグレードは、アルピーヌ設立年にちなんだ1955台限定のA110プレミアムエディションとなる。
こちらは、欧州で発売5日後に予約終了となったほどの人気ぶりだが、日本割り当て分は確保済みとのことだ。
値段は少々お高いが、単にパワフルなだけでなく、名車のエッセンスを存分に注ぎ込まれたジャストサイズのスポーツカーは、死ぬまでに一度味わっておきたい一台だ。
■新型アルピーヌ A110 主要諸元
- 全長×全幅×全高:4178×1798×1252mm
- ホイールベース:2420mm
- 車重:1103kg
- エンジン:直列4気筒ターボ、1797cc
- 最高出力:252ps/6000rpm
- 最大トルク:32.6kgm/2000rpm
- トランスミッション:7速DCT
- 価格(欧州仕様):5万8500ユーロ(約783万9000円)
コメント
コメントの使い方