■スイフトスポーツは「最後の駆け込み寺」
最近の趣味性の強い国産車には、SUVやフロントマスクの派手なミニバンが増えた。軽自動車もカスタムはフロントマスクが派手だ。これらが好みに合わない人にも、スイフトスポーツは魅力だろう。
現行スイフトスポーツのフロントマスクは、従来型に比べると睨みを利かせるが、ボディが小さいから周囲の車両を威圧する雰囲気はない。
つまりスイフトスポーツは、今の大人のクルマ好きにとって、最後の「駆け込み寺」なのだ。
スポーツカーの減少と高性能化、ロードスターや86の250万円オーバーに疑問を感じる人、ミドルサイズスポーツセダンの衰退を悲しむ人、大径タイヤのSUVとかフロントマスクの派手なミニバン、軽自動車にゲンナリしている人、そして身の丈に合った軽くて運転の楽しいクルマが大好きな人……。
多くのターゲット層がスイフトスポーツを買っている。
見方を変えると、スイフトスポーツの高人気は、今のクルマ界に向けた不満や諦めの裏返しだ。自動車メーカーには、日本のクルマ好きをもう少しキチンと見て欲しい。
スイフトスポーツが「駆け込み寺」では困る。かつての日本には、同じようなコンパクトなスポーツハッチがたくさんあった。
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