■コーナリングでのライントレース性は文句なし!
といっても共通プラットフォームのアウトランダーPHEVでポテンシャルはわかっている。ボディ剛性感は素晴らしく、ステアリングにWピニオン(アシストモーターをラック直付けにしている)を採用したのが決定的なんだと思う。ハンドルを握った時のリニアニティ(路面感覚)が圧倒的にいいのだった。
結果、コーナーでハンドルを切ってもライントレース性能は文句なし! 高速道路の直進安定性も素晴らしい! 文字どおり意のままに走ってくれる。運転が上手な人だけでなく、ビギナードライバーでもクルマの挙動になって現れるから興味深い。
ハンドルの操作量が減るため、明らかにクルマが落ち着いた動きになるのだった。全長4660mm×全幅1840mmという大柄なボディも気にならない。
乗り心地は余裕の合格点だ。乗り心地オタクの私すら、ノーマルで乗れるレベル。やや荒れた路面ではドタバタ感が出ていたけれど(空気圧などの調整で改善可能か)、国産SUVのなかじゃ上々。
ハンドリングも今回試乗したワインディングロードでは素直に曲がってくれるしスタビリティ良好。新型エクストレイルに乗って不満を感じる人はいないと思う。とにかくバランスがいい。
4WDは後輪も136psのモーターで駆動する「e-4ORCE」とネーミングされたというシステム。残念ながら舗装路を走っていると、後輪モーターの存在は感じないものの、回生時など前後モーターの制御を行って車体の落ち着きを出しているという。おそらく新型エクストレイルの滑らかな走りを作り出している要因になっているのだろう。とにかくジェントルな走りをするクルマです。
■純正装着タイヤは韓国製のハンコックだった
そうそう。新型エクストレイル、履いているタイヤは韓国製のハンコックだった。ディーラーに聞いたら強い嫌韓の方もいるようで、タイヤを交換して納車して欲しい(もちろん有償)というケースもあるようだ。
今までの流れからすれば韓国製タイヤの採用=コストダウンと考える人も多いだろうが、今やハンコックってメルセデスが純正採用しているほど。日本以外だと日本製タイヤと同じように使われている。
新型エクストレイルのタイヤ選択に当たり、日産の開発陣は純粋に性能で選んだという。日差の部品調達部門、しがらみや忖度をしない。同等価格の日本製タイヤより性能で勝っていた、ということだ。むしろ日本製タイヤが頑張らないと厳しいぞ、と思う。
弱い嫌韓の人で韓国製タイヤが気になるなら『ウヨンウは天才弁護士』みたいな韓国ドラマを見ることを薦めておく。少し、嫌韓は収まると思う。
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コメント
コメントの使い方>>アクセルを戻せば走行用電池を発電機に切り換え、回生した電力を走行用電池に蓄える。
電池を発電機に切り替えるんですか?
訂正されましたが、訂正しすぎて回生の仕組みの説明が間違えてしまいました。国沢氏は校正に目を通さないのでしょうか。
「走行用モーターに蓄える」とありますが、これまでに知られていない技術で、そのような機能がついたということかな?
エンジンは発電専用なので走行には使われていないのでは。。。
4WDモデルのし上だったとしたら、フロント204ps+リア136psですね。(フル加速の時に両方フルパワーで出してるかはわかりませんが)
走行用モーターと走行用電池の誤記が多い
スバル贔屓としては、数年前までマツダがベクタリング技術などで追ってきてハラハラしてたら、トヨタがRAV4とGRヤリスで非常に優秀な生活四駆とスポーツ四駆を出し世界的に認められ、やられたーって感じです
でも三菱全盛期を思い出すと、こういう超強力なライバルがいるからこそ、切磋琢磨して更に上を目指せると思います
国内で競い続け、気付いたら世界最高の技術になっていた。再びそれが起こりつつあると期待してます
ごめんなさいい・・記事を間違えました。