■空力的にも優れているbZ3
デザイン面では車両のフロント部にbZシリーズの特徴的なハンマーヘッド形状を採用し、BEV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットとなっている。
また、ソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現。バンパーのコーナー部分には風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを強調し、フラットなドアハンドルを採用したほか、アルミホイール、リアバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、Cd値0.218という、優れた空力性能を実現した。
インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイを採用。それを取り囲むようにトレイ型のコンソールを一体化させており「デジタルアイランド」と名づけられている。ワイヤレス充電のほか、スマホとマルチメディアとの連携機能も持たせている。
同時に、エアコン、音楽、トランク操作などの操作機能は大型ディスプレイに集約されており、音声認識機能の採用も相まって、利便性と先進性を大幅に進化させたのも見逃せないポイントだ。
■ライバル車はテスラモデル3!
そこで、さっそく北京市郊外の駐車場内でテストドライブしてみた。
まず、bZ3の車内に乗り込んですぐにわかるのがセダンモデルならではの着座姿勢。SUVのbZ4Xとは明らかに違う低さなのが印象的で、ステアリングホイールもbZ4Xがノーマルな円形型だったのに対し、bZ3はスクエアな形状のステアリングなのが特徴的。
bZ3のボディサイズは全長4725×全幅1835×全高1475mm、ホイールベース2880mm。bZ4Xの全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベース2850mmに対して全長が長く、全高が低められているあたりがセダンモデルらしい。想定されるライバル車は同じくセダンモデルのテスラモデル3(全長4694×全幅1849×全高1443mm、ホイールベース2875mm)となるのも納得だ。
セダン好きな担当だが、bZ3の動き出しは以前に試乗したbZ4Xと比べてもBEVらしいスムーズで静かな立ち上がり。アクセルをじんわり踏み込みながら、徐々に加速していくと充分に力強い加速を得られるのもBEVのよさだろう。
bZ4Xよりも低重心で、セダンらしいハンドリングと走行性能が体感できた。bZ3の開発コンセプトは家族や友人と一緒に楽しめる「Family Lounge」とのことだが、それがよく表れていると実感。
■日本円で360万円はコスパよし!?
このbZ3、中国国内での販売価格はベース車両で18万9800中国元(約360万円)。テスラモデル3FR車が中国国内では22万9000中国元(約440万円)、bZ4Xの日本国内参考価格はFWDで600万円、4WDで650万円となっており(リース販売のみのため参考価格となる)、価格競争力はかなり高いと思う。
内装やドアパネルに若干、プラスチックが多用されていて若干ライバルに比べて弱いかなと思える部分があり、コストダウンの形跡が見られるものの、それ以外の内容を考えると充分にコストパフォーマンスは高いBEVだと思う。
乗り味はまったく問題ないと個人的には感じており、セダンタイプのEVが少ない日本にもぜひ導入してもらいたい。このあたりは3社コラボの成果が出ている部分なのだろうと思わされた。
【画像ギャラリー】こいつは日本でも売れるのでは? トヨタBEV第2弾セダンのbZ3試乗!(27枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方相変わらずトヨタは他車から技術もらわないとなんもできんな
中国メ-カ-なんかと組むなよ
情けない
テスラみたいに売れることはないと思いますが、EV版カローラみたいで良いと思います。
BEVはそれしか選択肢がなく社運かけてやっているBYD(と協業の新ファクトリー)に任せて、不便で中古車問題も起こり始めたEVに乗るのも中国人にお任せして
トヨタ本体は便利で環境にも最適解であるHVや、今後を見据えたFCVの方に注力し続けてほしい。これまでを継続するのが結局最善。
結局、HVを作ってたノウハウはBEV作りに関しては役に立たないという結論でおけ?
結局トヨタよりもBYDの方がEVについては車作りが進んでいた言う事ですかね?BZ4Xも一緒に開発していれば今の様に酷評されることは無かったかも?
後部座席、トランク、天井の画像が見たかったです。