レヴォーグレイバックは「日本一の足回り」だ!! プロトタイプ試乗で明かされたスバル新型SUVの驚異的ポテンシャルとは?

■走り出した瞬間にレイバックの走りの質感に驚愕!

レヴォーグレイバックで走り出した途端、そのポテンシャルの高さに驚愕したという筆者
レヴォーグレイバックで走り出した途端、そのポテンシャルの高さに驚愕したという筆者

 そんなことを考えながらレイバックの試乗といきましょう。まずはDレンジをセレクトし、ひとつ目のコーナーを曲がったところで国沢光宏は心底たまげてしまった! スンゴクいいクルマなのだ。ナニがいいのかと言えば「クルマの質感」です。

 ベストカー読者のようなクルマに造詣の深い人じゃないとわかりにくい表現かもしれないが、乗用車のお手本と呼ばれたW124型ベンツEクラスのような乗り味なのだ。もう少し詳しく説明させていただく。

路面からの入力がほどよく設定されている佐渡島内でのクローズド市街地コースを走行するレヴォーグレイバックのプロトタイプ
路面からの入力がほどよく設定されている佐渡島内でのクローズド市街地コースを走行するレヴォーグレイバックのプロトタイプ

 まず、路面からの雑な入力がみごとにない。よくできたクルマでも、走り出すと細かい車体の動きを感じる。「振動」と言っていいだろう。レイバックはそれが皆無と言っていい。おそらく細かい入力は空気量を増やしたタイヤで吸収し、それより大きな入力があればブッシュとダンパーでみごとに”いなす”感じ。

 ボディといえば剛性感が素晴らしい! シートも剛性感あります。さらにステアリングフィールも抜群にいい。スバルが採用を拡大しているラックにモーターを付ける「Wピニオン式」によるものだろう。

■現時点で日本車ナンバーワンの足回りを持つモデルだ!

筆者はレイバックを「現在販売している日本車のなかでナンバーワンの完成度を持つ足回り」と試乗して絶賛した
筆者はレイバックを「現在販売している日本車のなかでナンバーワンの完成度を持つ足回り」と試乗して絶賛した

 ハンドル切り始めのフィーリングがよく、しかもキックバックの穏やかさは古き佳き「ボール&ナット式」を思い出させる。W124というクルマ、私も購入して乗っていたのだけれど、路面から伝わってくる”雑味”は本当に少なかった。

 かといって「ぐにゃぐにゃ」というワケじゃなく、ハンドルを切ればしっかりフロントノーズはインに入っていく。現在販売している日本車のなかでナンバーワンの完成度を持つ足回りだと断言したい。

大入力時に課題を残すものの、日本車としてのレヴォーグレイバックの足回りのレベルの高さは最高だと筆者は評価した
大入力時に課題を残すものの、日本車としてのレヴォーグレイバックの足回りのレベルの高さは最高だと筆者は評価した

 強いて言えば大入力時の対応にホンの少し課題を残す。ここがよくなれば世界一になっちゃいますね(笑)。日本車がすべてこのレベルの乗り心地とハンドリングを実現できたら凄い。

レヴォーグレイバックの開発を担当したスバルの小林正明PGM(左)に矢継ぎ早に質問を投げかける筆者(右)
レヴォーグレイバックの開発を担当したスバルの小林正明PGM(左)に矢継ぎ早に質問を投げかける筆者(右)

 唯一、残念なのがパワーユニット。1.8L直噴ターボの絶対的なパワーは必要十分ながら、CVTの制御が日本ナンバーワンの足回りに追いついていない。登り坂などで加速しようとすると、アクセル開けてからタイムラグあって回転数上げてくる。

 せめて「S」レンジの時くらいは積極的に回転数を上げたままにしたらいい。もう少し磨き込めばレヴォーグレイバックは間違いなくスバルのキラーコンテンツになると思います。

 ぜひスバルディーラーで試乗してみて欲しい。

【画像ギャラリー】レヴォーグレイバックプロト試乗で明かされた衝撃の仕上がり具合とは!?(14枚)画像ギャラリー

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