新型RAV4はNo.1か!? 4つの視点で実力判明!!!

日常使いを左右! オンロードでの実力は?

ボディサイズは全長×全幅×全高は4600×1855×1685mm。新開発されたTNGAプラットフォームはカムリなどと基本設計を共通化したものだ

 先代が海外専用だったから、ぼくにとってのRAV4のイメージは先々代ということになるが、それはあまり芳しいものではなかった。

 ドタドタした乗り心地、もっさりしたハンドリング、さしてパワフルでもないのにノイジーなエンジン……。正直、筆者のなかのクルマランキングでは最下位レベルだったといっても過言ではない。

 それだけに、久々にカムバックしてきた新型RAV4の出来のよさは鮮烈だった。

 TNGAプラットフォームを使った新世代トヨタ車に駄作がないのは予想がついたが、しなやかな足回りは「これがRAV4か?」とビックリするほどの進化だし、ハンドリングも大柄で車高の高いSUVのネガを感じさせない素直なもの。

 居住性、静粛性、ラゲッジルームの広さなど、実用性も抜かりがない。

 スタイリング的にはオフロード志向SUVを印象づける“ラギッド感”が演出されているが、実際に乗ってみるとイメージとは裏腹に実に洗練されたクルマに仕上がっているのだ。

 クルマの商品力はここまででも相当に強力だと思うが、さらにパワートレーンが2種類。2Lエンジン+ダイレクトシフトCVTと2.5Lハイブリッドが選べて、4WDシステムも「標準」、「トルクベクタリング」、「E-Four」の3種類が選べる。

 まるで、ライバルを全方位から包囲殲滅するような、この強力なラインナップ! 久々にトヨタが本気になって作ったクルマ。筆者はRAV4にトヨタの底力を感じましたね。

ベストバイはどのグレード?

異なる2つのフロントマスクを持つ新型RAV4。左は「アドベンチャー」の外観で、特にダイナミックでSUVらしさが際立つ

 割安なのは2Lノーマルエンジンだ。

 ハイブリッドは、燃費と動力性能も優れるが、回転感覚は粗削りで価格は61万円以上高い。ノーマルエンジンは排気量のわりに実用回転域の駆動力が高く、回転感覚も滑らかだ。走りの質が高く運転もしやすい。

 しかも、ハイブリッドのグレードは2種類だが、ノーマルエンジンは4種類を用意した。買い得グレードは、ノーマルエンジンの「4WD・X」だ。これを選び、リアクロストラフィックアラートなどの安全装備をオプション装着したい。

 デジタルインナーミラー、電動バックドア、19インチタイヤなどが欲しい時は上級グレードを選ぶが、不要ならムダな出費を抑えられる。

 そして、RAV4の悪路走破力を高めた個性派グレードは「アドベンチャー」だ。「X」よりも約30万円高いが、ダイナミックトルクベクタリングAWD、19インチタイヤなどが加わり悪路に強い。外観もスポーティに演出される。

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