■ターボなの燃費よし!? トータルで考えると最上級グレード推し
ただしカスタムを選ぶ時は、標準ボディに設定のないカスタムターボ(204万9300円/2WD)も検討したい。
価格はカスタムよりも20万200円高いが、装備も充実して、右側スライドドアの電動開閉機能やパドルシフトが加わる。
アルミホイールのサイズも、ノーマルエンジンのカスタムは14インチだが、ターボは前述の通り15インチに拡大される。これらの価格換算額が約11万円だから、ターボの正味価格は実質9万円に収まる。
しかもターボは、実際の走りに大きな影響を与える最大トルクがノーマルエンジンの1.6倍に増強され、先に述べたように排気量が1Lに増えた感覚で運転できる。
それなのにWLTCモード燃費は20.3km/Lだから、ノーマルエンジンのカスタムと比べて6%しか悪化しない。
特に高速道路モードの悪化率は4%に留まり、長距離を移動するユーザーにとってターボは燃費でもメリットが得られる。
■装備表よく見て!! ターボの内容考えたらお得すぎた
以上のように街中を中心に使うなら標準ボディ、広い車内を生かして4名で頻繁に乗車したり、高速道路や峠道を走る場合はカスタムターボが買い得だ。
ちなみに先代型に設定された標準ボディのLターボが廃止された理由は、開発者によると「販売が低迷したから」だ。
新型のカスタムターボと同様、先代型もターボの装備を充実させ、Lターボの価格はLよりも約20万円高いが、装備の価格換算額を引いた正味価格は7万円だった。
ユーザーが選ぶ時は、ターボの装備が充実するとは思わないから「ターボは20万円高い」と判断されてしまう。その結果、売れ行きが低迷した。
ボディの重い背の高い軽自動車は、ノーマルエンジンではパワー不足に陥りやすく、高速道路や峠道では必要な加速が得られない場面もある。
その意味で軽自動車のターボは安全性を高める効果も発揮するから、装備の追加はなるべく控えて、ユーザーが選びやすくするべきだ。皆さんが背の高い軽自動車を買う時も、ターボに注目されると良いでしょう。
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