愛車を手放すとなったら、今まではディーラーや一括査定サイトに頼ってきた。でも思うような金額が付かなかったり、しつこい電話に悩まされたり……。そこでオススメしたいのが「セルカ」。従来の中古車流通をスキップして、ダイレクトに愛車を業者オークションにかけられるサービスだ。早速その魅力を分析してみた!
文:佐藤誠二朗/写真:セルカ、Adobestock
■クルマ好きのオジサンがセルカを疑似体験してみた!
クルマと運転が大好きな私。初めてのクルマ、フォード・フェスティバを敢えて「国産」とするなら、これまで4台の国産車と4台の外国車を乗り継いできた。
現在は2017年式のスバルXVと、2010年式のスズキ・エブリイを所有。XVは普段使い、そして2拠点生活を送っているため東京と山荘のある山梨間の往復にフル稼働。エブリイは自力カスタムし、コロナ期に始めた趣味である車中泊専用車として、日本全国一人クルマ旅に活用中だ。
愛すべき2台のクルマだが、XVは10万km超え、エブリイに至っては16万km超えの走行距離となり、売却を考え始めていたところ、「セルカ」という画期的なオークションサイトがあることを知ったのである。
■そもそも「セルカ」ってどんなシステム?
これまで乗り継いできた歴代マイカーのことを振り返ると、入手したときのことはキラキラした楽しい思い出として頭に残っているが、手放したときのことは、あまり思い出したくない記憶の断片として、脳の片隅にこびりついている。
大切に乗ってきた愛車にとても残念な下取り価格しかつかず、なんともモヤついた気分のまま、今生の別れをしているからだ。
古いクルマを処分する際、買取業者やディーラーに依頼すると、そういう結末を迎えることが多い。ありていに言えば、「買い叩かれた。もう少し高く売れたのでは…」という後悔の念が、最後の記憶になってしまいがちなのである。
ところが、車を処分する際に起こりがちな、そうしたモヤモヤを感じさせない画期的なサービスがあると聞いて驚いてしまった。
それが、セルカである。セルカは、神戸市に本社を置くクイック・ネットワークという会社が運営する「愛車買取オークションサイト」。愛車を売却したいと考えている一般ユーザーと、中古車販売業や輸出業といった“中古車のプロ”を、速やかかつスムーズにつないでくれるシステムである。
セルカは無料査定を受けると、登録バイヤー数7700社のオークションに情報が公開される。そしてオークションがはじまり、出品の際に設定する希望最低価格以上の入札が入り、成約した後は、セルカ仲介のもとで、安心安全な取り引きができるというシステムなのだ。
詳しくは、次の項目を見ていただきたい。
■申し込みから売却まで。セルカ利用の流れはこうなる!
1:申し込み
セルカのサイトにアクセスし、トップ画面の「査定フォーム」に必要事項を入力して申し込み。しばらくするとセルカのサポートから電話がかかってくるので、簡単な説明を受け、今後の段取りなどの打ち合わせ。その後はマイページを開設し、セルカスタッフとあらかじめ決めた日時の査定を待つことになる。
2:査定
セルカの査定員が自宅または指定した場所に来てくれるので(※一部地域対応不可)、30分〜1時間の査定を受ける。査定内容は入札者が参考とするもの。プロの目でしっかり査定してもらえるので、取引のトラブルが避けられる。査定の間にヒアリングシートを記入。査定完了後は、最低落札価格と引き渡し時期などを決めて、出品準備は完了。あとはオークションの日を待つだけらしい。こんなに簡単に出品できるなんて。正直、驚いた。
3:オークションに出品
ついにオークションがスタートした! オークションはマイページからリアルタイムで視聴可能なので、入札状況を逐一確認できる。残り15秒を切ってから新たな入札が入ると、自動的に延長する仕組みで、競りが盛り上がりすぎてオークションがなかなか終わらないことも多いのだとか。何度も延長を繰り返されたら、その間はほかの仕事がまったく手につかなくなりそうだ。
4:売却
オークション終了時点で、最高入札額が事前に設定してある最低落札価格に届いていた場合はここで終了。自動的に売買契約が成立する。もし最高入札額が最低落札価格に届いていない場合、取引をやめるという判断もできる(無料)が、そのまま売却してもOK。いずれにしても納得のかたちで、クルマを売ることができる。成約手数料は一律で税込3万3000円(※2024年6月末時点の情報)と決まっているので、その点も安心だ。
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