UDがドライバーコンテスト「THE ONE」を初開催!! 国内22社のユーザーからトラクタドライバーNo.1が決定

UDがドライバーコンテスト「THE ONE」を初開催!! 国内22社のユーザーからトラクタドライバーNo.1が決定

 12月9日、UDトラックスは国内のUDユーザーの中から、トラクタドライバーNo.1を決める大会「THE ONE」決勝を埼玉・上尾市の本社工場内にあるUDエクスペリエンスセンターで開催した。THE ONEとはどんな大会なのか?

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

THE ONEとUDエストラマイルチャレンジ

THE ONEの運転競技の様子。決勝戦は予選よりも道幅を狭くしており、さらに難しくなっているという
THE ONEの運転競技の様子。決勝戦は予選よりも道幅を狭くしており、さらに難しくなっているという

 UDトラックスは、国内でトレーラ輸送の需要が高まる中、トラクタドライバーの運転技術と安全意識の向上を目的にしたドライバーコンテスト「THE ONE」を新たに設立。

 12月9日に行なわれた決勝戦には、全国22社が参加した予選を勝ち抜いた東北代表・日本海輸送/小関誠氏、関東代表・日本液体輸送/堀本賢司氏、中部代表・鈴与カーゴネット静岡/秋山和範氏、近畿代表・滋賀運送甲賀/山下智氏、中四国代表・一宮運輸/織田謙一氏、九州代表・三照/川部高康氏の6名が地域の代表として出場した。

 また、UDは2014年から世界のUDユーザーによるドライバーコンテスト「UDエクストラマイルチャレンジ」を開催しており、今回のTHE ONEはその世界大会への代表選抜も兼ねている。

 きたる世界大会は来年2026年の開催を予定し、今回と来年のTHE ONEの結果をもとにUDエクストラマイルチャレンジへ参加する日本代表2名が選出される見込みだ。

決勝戦に出場した6地域の代表選手。右から小関氏、堀本氏、秋山氏、山下氏、織田氏、川部氏
決勝戦に出場した6地域の代表選手。右から小関氏、堀本氏、秋山氏、山下氏、織田氏、川部氏

THE ONEの競技内容

 THE ONEの競技は運転技術、日常点検の2種の競技が設定されている。

 運転競技はAMTのクオンGK(4✕2)トラクタに10トンのダミーウエイトを積んだ3軸トレーラを連結した競技車両を使用。UDエクスペリエンスセンター外周の1.1kmのテストコースを4周し、コース内や敷地に設けられた課題走行に挑む。

 坂道、スラローム、波状路(凸凹)、一時停止、車庫入れといった課題走行はUDエクストラマイルチャレンジと同様だが、今回の大会では新たに、並行に配置したテニスボールの間をトラクタ・トレーラ左側のタイヤを接触させずにすべて通過させる「直線走行」が追加された。

 直線走行は全長3.5mで、タイヤが通る幅は入口85cm、出口73cmと絞られており、計15個のテニスボールがペットボトルの上に配置される。これを落とすと減点となるわけだが、トラクタ後輪のダブルタイヤで、最も狭い区間では左右2〜3cmのどの余裕しかない。(トレーラ側は385/65R22.5サイズのワイドシングルタイヤだった)

新たに設定した課題「直線走行」。今回1つもテニスボールを落とさずに通過できたのは川部氏のみだった
新たに設定した課題「直線走行」。今回1つもテニスボールを落とさずに通過できたのは川部氏のみだった

 さらに車庫入れ及びクランクも、走行可能な「ギリギリ」の道幅がラバーコーンなどで設定されるなど、全体的な難易度は非常に高く、ベテランドライバーの選手でも苦戦するレベルの競技となっている。

 加えてテレマティクスで監視される制限速度の遵守状況、荷台のボウルからこぼれた水の量、車庫入れの停車位置の正確性(車庫の中心に真っ直ぐ止まっているか、ヘッドとトレーラが折れ曲がっていなか)など、さまざまな採点ポイントがあるのもUD版ドライバーコンテストの醍醐味といえよう。
 
 いっぽう日常点検競技では、クオンGKと2軸トレーラの連結車両を使用。点検項目は、国交省が出している日常点検表に基づきUDが競技用に少し簡素化した内容となっている。

 連結車両は点検箇所が多い上、今回の競技では8カ所の不具合が仕込まれており、制限時間内に効率よく不具合を発見できるかがポイントとなった。

点検競技の様子。キャブチルトも行ないファンベルトなどの点検も実施
点検競技の様子。キャブチルトも行ないファンベルトなどの点検も実施

次ページは : トラクタドライバーコンテストの結果

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