トーヨータイヤは、低メンテナンス性を追求したトラック・バス用リブタイヤ「M170」を開発し、2026年1月から国内市場で発売する。発売サイズは8サイズで、価格はオープン。
文/フルロード編集部、写真/トーヨータイヤ
M170の特徴
リブタイヤはいわゆる縦溝タイヤのことで、周方向につながったトレッドパターンを特徴とし、剛性が高く直進安定性や耐偏摩耗性能に優れることから、高速道路等を主体とした長距離輸送のトラックやバスで広く採用されている。
トーヨータイヤでは1994年に発売した「M125」が耐偏摩耗性能で高い評価を得てきたが、新製品のM170はこの良さを継承しつつ、さらなる性能向上を図った。
M170では、M125のリブ面積配分を踏襲しながらトレッドパターンを刷新。耐偏摩耗性能を一段と高めるとともに、トラクション性能や操縦安定性能も強化した。
これにより、走行時の快適性向上に加え、車両管理におけるタイヤメンテナンス工数の低減に貢献する。
開発あたっては、同社独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance」を採用。ショルダークローズドサイプと接地端サイプの配置により、ショルダーリブ内の接地圧を均一化し、偏摩耗を抑制するとともに、路面からの入力を緩和して操縦安定性を高めた。
また、主溝にはV字型断面を採用し、溝変形を抑えることで接地圧の偏りを低減。小石が溝に入りにくい構造とすることで、溝壁や溝底の損傷低減にも寄与する。
さらに、19.5インチ以上には4本溝、17.5インチには3本溝を採用するなど、インチ別にパターンを最適化。車両条件に応じた剛性バランスを確保し、高い摩耗性能を実現した。
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