「アクトロス」も30周年
今日のメルセデス・ベンツの大型トラックといえば「アクトロス」シリーズだが、同車も1996年に初代が登場してから30年の節目を迎えた。
伝統的な商用車から、電子ネットワーク化された高度な作業ツールへの移行を体現した初代アクトロスは、CANバスによるデータ通信、電子制御ブレーキシステム、統合された安全支援システム、先駆的なメガスペースキャブなど、画期的な技術を盛り込んだ大型トラックだった。
自動ブレーキの「アクティブ・ブレーキ・アシスト(ABA)」を搭載したのは2006年で、ドライバー補助技術のパイオニアとして継続的な改良が重ねられている。
現行のアクトロスファミリーは、ディーゼル車のフラッグシップとなる「アクトロスL」や、電動フラッグシップの「eアクトロス600」など複数の世代にまたがっている。
同社はeアクトロス600をベースに、新たに「セーフティ・トラック」を試作し、130年間でトラックの安全技術がいかに進化してきたかデモンストレーションを行なう。1896年のトラックは注目すべき技術を備えていたものの、安全性という観点からは基本的には動力付きの台車だった。
新型セーフティトラックはアクトロスで確立した安全基準を新たな次元へ引き上げるものだといい、270度センサーフュージョンシステム、ABA6を始めとするインテリジェントなドライバー補助、包括的な保護コンセプトなど、最も安全な車両となっている。
最新のシステムがいかに事故を防止し、あるいはその被害を軽減するか実証することで、事故のない運転というメルセデス・ベンツ・トラックスのビジョンの実現に向けて新たな一歩を踏み出す。
その他の展示車両とMBトラックスのブランドプロミス
ブースでは世界初のトラックに加えて、同社の歴史的マイルストーンとして次のような車両が展示される。
・ダイムラーのカルダンシャフトトラック(1899年):シュパイアーの技術博物館で復元されたもの
・メルセデス・ベンツ「L1500」ウッドガストラック(1937年):第二次世界大戦の前後、頻繁にガソリンの供給危機が起こり、代替燃料として木材をガス化したウッドガスが注目された。今ではほぼ忘れられた技術となっているが、1950年代までドイツでは一般的だった
・メルセデス・ベンツ「L4500」(1955年)「LP608」(1965年)「L1113」(1967年):いずれも戦後ドイツを代表するトラックであり、戦災からの復興と経済成長の象徴となっている
・ウニモグ「U416」(1978年)と1946年製の「初期型」プロトタイプ:オフロード車の代名詞「ウニモグ」は今年で80周年。プロトタイプは1946年に製造されている
・メルセデス・ベンツ「アクトロス 1843 LS」(2000年):アクトロスシリーズは今年で30周年となる。第1世代のアクトロス(2000モデルイヤー)を展示
・メルセデス・ベンツ「アテーゴ」レーストラック(2000年):トラックレースは欧州では人気があり、レース用マシンとしてファンを魅了し続けている
・メルセデス・ベンツ「eアクトロス600」セーフティトラック:排出ゼロと安全な輸送を実現する最新ソリューションの提案
レトロクラシックの雰囲気の中でも、展示車両を通じてメルセデス・ベンツが自己イメージをどのように捉えているか、はっきりとわかる。
技術の進歩(Progress)、日常業務における信頼性(Reliability)、顧客との協力関係(Partnership)は、130年にわたり「メルセデス・ベンツ」というブランドを形作ってきたもので、それらが一体となって「信頼できるトラック(Trucks you can trust)」というブランドプロミスを定義している。
【画像ギャラリー】メルセデス・ベンツのヒストリックモデルに見るトラック130年の進化(19枚)画像ギャラリー



















