最も売れたボルボトラック「ボルボFH」が30周年! 大型トラックにおける革新の30年を振り返る!!

各世代のボルボFH

最も売れたボルボトラック「ボルボFH」が30周年! 大型トラックにおける革新の30年を振り返る!!
最新世代のボルボFHをベースとするバッテリーEVの「FHエレクトリック」

第1世代(1993年)
 1993年に従来のキャブオーバートラック「F」シリーズの後継として登場した。新型の12Lエンジンを搭載する「FH12」(後の「FH」)と、16Lエンジンの「FH16」があった。FH12はキャブ・シャシー・ドライブトレーンを刷新するいっぽう、FH16のドライブトレーンは当初、従来車からキャリーオーバーであった。

第1世代フェイスリフト(1998年)
 1998年に大型汎用トラックの「ボルボFM」が大型車のラインナップに追加され、これに合わせてFHもフェイスリフト(マイナーチェンジ)を実施。FHとFMはキャブ骨格を共有していたが、両車のモデルチェンジのタイミングが異なるため、以降は骨格を共有したリしなかったリ……。なお、この頃(99年)ボルボは乗用車部門を売却しており、商用車専門メーカーになった

第2世代(2002年)
 2002年にボルボFHおよびFMシリーズのフルモデルチェンジが実施された(発表は2001年)。12Lエンジンにやや遅れて導入された16Lエンジンモデルは、出力600馬力を超え、当時世界で最もパワフルな市販トラックとなった。13L級のエンジンが追加されたことなどから、「FH12」クラスの車両は単に「FH」と称するようになった。2010年にFMシリーズの派生車種として、オフロード用の「FMX」が誕生し、ボルボの大型トラックは、FH、FH16、FM、FMXの4モデルに拡大した。FHシリーズは2008年に快適性や安全性などをアップグレード。

第3世代(2012年)
 欧州の「ユーロVI」排ガス規制対応を機にFHシリーズは2012年にフルモデルチェンジを実施。排ガス規制に合わせたモデルチェンジはメーカーの常套手段で、日本ではユーロVI相当の平成28年規制(ポストポスト新長期規制)に合わせて2017年に各社が一斉にモデルチェンジを行なっている。いっぽうFMシリーズはマイナーチェンジでユーロVIに対応したためキャブ骨格が分かれることになった。

第3世代フェイスリフト(2020年)
 ボルボは2020年に大型トラック4モデルを一挙にモデルチェンジした。FHとFH16にとってはフェイスリフトとなるが、FM、FMXはキャブを一新。これにより大型モデルが再びキャブ骨格を共有するようになり効率的な開発が可能に。2022年に新型FHをベースとする電動の「FHエレクトリック」が追加され、バイオ燃料に対応した天然ガスエンジン(ウェストポートのシステムを採用)と併せて環境性能の高さも訴求する。

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