日野自動車は、10月26日〜11月5日(一般公開は28日から)まで東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」にこのほど出展を発表。
商用車メーカーではすでに三菱ふそう、いすゞ・UD(共同開催)が出展を表明しており、これで国産メーカーは揃い踏みとなる。今回発表された日野自動車の出展概要をまとめた。
文/フルロード編集部、写真・イラスト/日野自動車・フルロード編集部
日野自動車の出展概要
東京モーターショーからジャパンモビリティショーにあらためられ、4年ぶりに開催する今回の展示会。
今回の日野の出展テーマは「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」で、「2024年問題」など物流課題の解決に貢献する車両・技術・ソリューションなどの展示が行なわれる。
また、ブース中央には模擬ラジオスタジオが設置され、日野の製品やサービスが日々どのように役に立っているのか来場者に「生の声」を発信するという。
車両の出品内容としては、下記の通り。
【小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」】
「日野デュトロZ EV」は、前輪駆動と専用シャシーにより超低床構造を実現し、作業性・乗降性に優れ、ラストワンマイル配送の現場での使い勝手とゼロエミッションを両立した小型BEVトラック。荷室とキャビンが繋がったウォークスルーバンとアルミバンの2台を出品。
【燃料電池大型トラック「日野プロフィア Z FCV プロトタイプ】
「日野プロフィア Z FCV 」はトヨタ自動車と日野が共同開発している燃料電池大型トラックで、現在、運送会社との実用供試実験を通じて実用化に向けた取り組みを推進中。そのプロトタイプが出品される。
また、物流課題や困りごとを解決するための技術・ソリューションを提供する、日野のグループ会社も共同出展を行なう。
その1社が商用EVの導入や稼働のサポートを行なうため、2021年に設立された「CUBE-LINX」で、同社の商用EVや付帯設備の導入コンサルティング、充電器周辺設備の設置、商用EV稼働マネジメントシステム等のソリューションを紹介。
もう1社は日野自動車発の物流会社として2018年に発足した「NEXT Logistics Japan」で、同社が運用する量子アニーリングマシン(量子コンピューター)を活用した世界初の自動積み付け・割り付け・配車システム「NeLOSS(ネロス)」や、全高4.1m連結全長25mという現行法上最大の容積を誇るダブル連結トラックを用いた混載輸送の取り組みを紹介する予定だ。
このほかに、日野デュトロ Z EVの試乗も東屋外駐車場にて開催される。
これは東京都・日本自動車工業会共催のZEV(ゼロエミッションビークル)試乗会で、日野デュトロ Z EVに同乗試乗できるというもの。なお、試乗は「JAPAN MOBILITY SHOW 2023 予約専用サイト」からの事前予約となるので注意が必要だ。
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