パブコのウイングボディ「エクシオウイング」の次世代モデル「プロエディション」はサンドイッチパネルの一新で大幅な強度アップを実現。オプション装備や安全装備も充実するプロエディションの特徴に迫る!!
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/パブコ、「フルロード」編集部
パブコのエクシオウイングとは?
エクシオウイングは、ドライウイング(温度管理機能を持たないウイング車のこと)ながらアルミサンドイッチパネルをウイングサイドとリアドアに採用し、架装重量の軽減と、スマートなエクステリアを実現した先進の大型トラック用ボディとして、2009年にデビューした。
その現行エクシオの次世代モデルを謳う上位機種が、今回紹介する「プロエディション」である。
美しさが続く新採用のFRPパネル
プロエディションの特徴は、サンドイッチパネルの一新だ。これまでのアルミサンドパネルに代えて、新開発のFPR(繊維強化プラスチック)サンドイッチパネルを採用しており、パネル表面をよくみると、強化繊維のパターンが陰影を生んでいる様子がわかる。
このパネルは、発泡ポリスチレンフォームの芯材を、FRP製アルターパネルとインナーパネルで挟んだもので、サンドイッチパネル総板厚は現行エクシオと同一である。
FRPパネルが、アルミパネルよりも優れている点が耐衝撃性/耐摩耗性/耐候性の高さだ。例えば、インナーパネルに積荷などがぶつかった場合でも、変形しにくい特徴がある。
実際、サンプル品をハンマーで叩くと、アルミパネルでは凹んでしまっても、FRPパネルだとほぼ変形しない。木枝や積荷などで擦れた場合でも、ひっかき傷が付きにくいという。
また、従来のFRPに対して、変色しにくい材質となっていることから、長期間にわたって美観を維持することで、補修コストの節減も期待できそうだ。
汚れにくくカッコいい硬質アルマイト処理
現時点では未発表だが、メーカーオプションで「アルミ材硬質アルマイト処理」の設定を計画している。
これはウイングやリアドアのフレーム、アオリに用いられるアルミ形材の酸化皮膜加工を、通常品よりも長時間かけて処理することで酸化被膜の厚さを2.5倍にし、表面硬度を1.75〜2倍、アオリ部では約20倍にも高めるものだ。
そのため、これらの部位においても傷が付きにくくなり、防汚効果もあるという。
併せて皮膜色もブロンズ色としており、エクステリアは従来のウイング車にはない、高級感のある仕上がりとなっている。