めざすは2027年実用化! いすゞとホンダの水素燃料電池トラック「ギガFUEL CELL」が公道運行テストへ走り出す!

航続距離800km以上を実現

JMS23出品車。キャブ後方に水素タンクを搭載するために、荷台長をかなり短縮していることがわかる。単車型の大型FCトラックは積載容積の確保が課題である
JMS23出品車。キャブ後方に水素タンクを搭載するために、荷台長をかなり短縮していることがわかる。単車型の大型FCトラックは積載容積の確保が課題である

 FCの燃料となる水素は、重量換算56kgの水素ガス(気体)で、70メガパスカル(700気圧)という高い圧力により、キャブ後方に搭載されたタンクへ充填される。

 いすゞの社内評価モードでは、GVW25トン状態で800km以上の航続距離を確保可能としており、長距離運行に十分な航続力がある。もっともこのタンクが荷台長を少なからず侵食、積載容積を減らしているのも確かではある。

 このほか、外部給電ポートを2ポート(CHAdeMOコネクタ)設けてあり、最大で530kWhの電力を供給することができる。

 なお、物流企業における大型FCトラックの実証走行は、国内では23年春からトヨタと日野およびCJPTが日野 プロフィアZ FCVですでに開始、欧州では24年央からダイムラートラックが液体水素を用いたメルセデス・ベンツGenH2トラックでの実施を明らかにしている。

 依然として水素の安価な供給と、供給インフラの構築についての課題は大きいものの、大型FCトラックの実用段階が近づいてきたことは確かである。

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