次世代のディーゼルエンジンは燃料に依存しない! カミンズが大型トラック用の新エンジン発表

パワートレーン全体で最適化を実施

次世代のディーゼルエンジンは燃料に依存しない! カミンズが大型トラック用の新エンジン発表
エンジンからトランスミッション、駆動軸まで、パワートレーン全体で最適化を施した

 北米の商用車市場は、トラックメーカーとエンジンメーカー、トランスミッションや車軸のメーカーなどが別々に存在し、トラックのパワートレーンをサードパーティ製のパーツに交換可能というのが一つの特徴となっている。

 とはいえエンジンの効率とパフォーマンスを最大限に引き出すには、それに合わせた最適化が不可欠だ。

 米国で2027年(以降)に導入される予定の排ガス基準など、ますます厳しくなる環境規制に対応するべく、新世代X15型エンジンは始めから完全なパワートレーンの統合を念頭に開発された。

 ベルト駆動の48Vオルタネータと後処理装置用のヒーターなどエンジン側の改善に加えて、GPSデータを活用してパワートレーンを最適に制御することで車両全体の効率はさらに向上する。予測ギアシフト、上り坂でのブースト、下り坂でのロールアウトなどの機能も、燃費とドライバビリティの一層の向上に資するだろう。

 イートン・カミンズの「エンデュラントHD」(12段AMT)および「XD」(18段AMT)トランスミッションは、次世代X15型エンジンとシームレスに協調するように最適化されている。また、潤滑油の交換インターバルは最大75万マイルに達し、遠隔診断も利用できる。

 いっぽう、カミンズ・メリトールの「14X HE」タンデム駆動軸(北米の大型トラックで最も多いのが6×4駆動)も、メンテナンスを減らし、今日のダウンスピードエンジンに求められる高トルクを扱えるよう、X15型との組み合わせでパフォーマンス、耐久性、燃費効率を最大化するように設計されたという。

 さらに新X15型エンジンはコネクティビティ機能も備え、エンジンの全ライフサイクルを通じて無線キャリブレーションや予防メンテナンスサービス、機能アップデートなどが可能となっている。

 商用車の電動化がトレンドとなる中でのディーゼルエンジンへの投資は、イノベーションにコミットしているカミンズが次の10年間も技術的リーダーシップを維持するために必要なことだという。これにより水素エンジン、代替燃料エンジン、バッテリー電気、燃料電池など、未来のパワートレーンに向けた新しい研究開発が可能になるためだ。

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