コロナ禍前に対して実績は半減中
積載量3~4t車も対前年度でプラスとなっているものの、こちらの実績値は、コロナ禍前に対してほぼ半減となっている。俗に「4トン車」と呼ばれるボリュームゾーンの一つだけに、トラック全需への影響も大きい。シェアはいすゞが63%、日野が29%、UDトラックスが5%、三菱ふそうが3%。
この市場はもともと、いすゞと日野の二強体制である。そして、ここでも日野の中型トラック・レンジャーの半数超を占めてきた低馬力モデルの出荷停止が続いており、需要に対して供給不足となっている可能性がある。ただ、日野だけでいえば、このクラスの減少幅は2割弱に留まっているので、出荷可能な高馬力モデルがかなりカバーしてきた様子もうかがえる。
なお、積載量3~4t車では最下位の三菱ふそうだが、積載量7~8tの中型増トン車(運転に大型免許が必要となる中型トラック)では圧倒的なシェアをもっており、積載量3~8tまで範囲を広げた場合はシェア19%で3位となる。
小型クラスは微増
大型・中型とは別に集計される小型クラス(自販連統計から本誌が積載系ブランドを集計)は、9万562台(同0.4%増)で微増にとどまった。コロナ禍前は12~13万台ほどのボリュームだったので、まだ2~3割も少ないといえる。
シェアはいすゞ(エルフ)が36%、日野(デュトロ)が23%、三菱ふそう(キャンター)が22%、トヨタ(ダイナ)が17%、残りがその他となる。令和5年度では、いすゞエルフと三菱ふそうキャンターがそれぞれシェアアップしている。