バッテリーEV(BEV)はあまり環境に優しくないかもしれない。少なくとも長距離輸送用の大型トラックにおいては……。
BEVは原材料のサプライチェーンで大量の排出があるほか、トラックはバッテリーによる重量増で減トンされるため、同じ輸送力を確保するのに台数を増やす必要があるからだ。乗用車とインフラを共通化できないこともコスト増の要因だ。
米国の研究機関がまとめたレポートによると、CO2削減にかかるコストは「ディーゼル車+再生可能ディーゼル(RD)」の5.8倍に上り、大型車の脱炭素においてBEVはコスパ最悪の選択肢となっている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Daimler Truck・Tesla・DHL・ATRI