新世代のDAFと75周年記念モデル
欧州で大型トラックの新しい重量・寸法規制が施行された2020年代、DAFも新世代への移行を始めた。
モデルレンジとしては新世代「XF」の上位に「XG」と「XGプラス」が設定され、中距離・建設用に「XD」が導入された。新世代のXFとXDには電動パワートレーンも用意されている。LFの後継は「XB」となるが、LF同様にイギリスのレイランド・トラックスが開発する(新世代のラインナップは、小さいほうからXB、XD、XF、XG、XGプラスとなる)。
DAFとして水素エンジンの開発も行なっているほか、親会社のパッカー(米国)として燃料電池技術にも投資している。
いっぽう、2024年6月28日にはトラック製造75周年を記念するXGプラスのスペシャル・エディションが発売された。12.5立方メートルというXGプラスの広大なキャブ内容積はそのままに、デフレクタ、フェンダー、サイドスカートのフルエアロキットを備える。
エンジンはパッカーのMX13型。標準搭載のデジタルミラー(カメラシステム)は安全性のほか空力性能の向上にも寄与する。ヒーター付きのスイベルシートは皮張りで、音響システムはサブウーファーを含め8台のスピーカーを備える。XGプラスでは80センチ幅の大型ベッドが標準だ。
このシリーズには、電子レンジや高級フロアマットなどが含まれるドライバーパッケージが付属し、75周年記念モデルはスタイリッシュなシルバーメタリック塗装となる。独特の黒と黄色のストライプはDAFの製造におけるマイルストーンを象徴しているという。
トラック製造75周年に際して、DAFトラックス社長のハラルド・ザイデル氏は次のように話している。
「ファン・ドールネ兄弟が2024年のDAFの商品を見ても、にわかには信じられないかもしれません。ですが、その革新性、品質、効率、ドライバーのための快適性と安全性を見れば、まさにDAFの商品であると納得し、誇りに思ってくれるでしょう。
私たちがDAFの伝統を誇りに思うように、将来の世代が今日のDAFを誇りに思ってくれることを願っています」。
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