半導体不足による新車生産の停滞と、それに伴う転売屋の暗躍で、かつてないほどの大暴騰となっていた中古車価格がようやく落ち着きを見せてきた。ここでは、価格が下がるクルマと上がるクルマに分け、2026年の中古車相場を予測する。
※本稿は2026年1月のものです
文:萩原文博/写真:日産、トヨタ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年2月10日号
中古車市場の動向と注目の5車種
半導体不足などにより新車の納期遅延が長期化した。現在はおおむね解消しているが、これにより、いわゆる“転売屋”が介入し、中古車相場が乱れた。これは納期の長い人気車を中古車市場に高価格で流通させ、利益を上げていたからだ。
しかし一部の車種を除いて、いわゆる“プレミアム価格”は解消しつつあり、2026年は、こういった転売屋の関わる中古車相場の高騰はさらに解消に向かうと考えられる。
まず転売屋の影響で高騰していた中古車相場が、最近になって最適化してきた3車種を取り上げる。
1台目は2022年から販売されているRZ34型日産 フェアレディZ。1年前の中古車の平均価格は約708万円だったが、現在は約637万円。400万円台前半の中古車も流通している。2026年夏にはマイナーチェンジも予定されており値落ちは加速する。
続いては、2024年4月から販売されているトヨタ ランドクルーザー250。1年前の中古車の平均価格は約847万円だったが、現在は約703万円と急ピッチで適正価格へと進んできている。
そして3台目は、2025年4月に販売開始したスズキ ジムニーノマド。直近の3カ月で中古車の平均価格は約385万から約373万円へと12万円も値落ち。中古車の流通台数も右肩上がりで増えているので、今後も値落ち傾向は続くのは間違いない。対して3ドアのジムニーシエラは値上がり傾向と明暗が分かれた格好だ。
続いては2026年の中古車市場で値上がりしそうな車種を2台紹介する。まずは2026年に生産終了するトヨタ GRスープラ。直近3カ月の平均価格は、約652万円から約706万円と50万円以上アップ。流通台数も約100台と少ないので高騰は続きそうだ。
そしてもう一台は、2025年に大幅改良したスズキ クロスビー。パワートレーンが1Lターボマイルドハイブリッドから1.2Lマイルドハイブリッドに変更されたが、今後1Lターボの4WD車が値上がりすると予想する。
これはトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーのパワートレーンが変更された際にも起きた現象で、同様の値上がりがクロスビーでも起きるという理由だ。
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