2022年6月の販売以来、街で見かけるようになってきた「日野デュトロZ EV」ですが、9月17日、早くも一部改良を実施しました。
今回の改良は使い勝手の向上が主な狙いとのことです。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日野自動車・フルロード編集部
ユーザーの声をスピーディに反映して一部改良
日野自動車の「日野デュトロZ EV」は、前輪駆動(FF)式の電動パワートレインと新開発した専用フレームによって超低床フロアとウォークスルー化を実現した小型BEVトラック。
2022年6月の販売開始から主に「物流のラストワンマイル」の現場を支え、ドライバーの疲労負担軽減やカーボンニュートラルに貢献してきた。
今回の改良では、従来モデルを使用しているユーザーならではの声をスピーディに反映し、物流現場での使い勝手をさらに高めたもの。
標準設定の改良点は以下の通りだ。
【荷台後扉へのスマートエントリーシステム導入(ウォークスルーバンのみ)】
ポケットなどに携帯していれば、キーを取り出さずにドアの施錠・解錠ができるスマートエントリーシステムをウォークスルーバンの荷台後扉にも導入、荷台開閉時の手間を削減。
【ルームミラーモニター表示設定変更】
イグニッション(モーターを始動する装置、以下I/G) OFF時のルームミラーモニター表示状態の記憶が可能に……。従来のモニター表示は、I/Gを再起動すると常に非表示となる仕様だったが、今回の改良によって、I/G OFF時にモニターを表示していた場合は再起動時もモニターが表示され、モニター表示のスイッチ操作が不要となる。
【スイッチレイアウト変更】
使用頻度に合わせたスイッチ位置に変更することで、ドライバーの使い勝手をサポート。写真はウォークスルーバンのもので、使用頻度の高い「庫内灯」スイッチを運転席から自然に手の届く位置に変更している。(アルミバンの庫内灯スイッチは庫内にのみ設定)
【ラジオアンテナ長の短縮】
アンテナの長さを短縮することで、高さのない駐車場への進入時などアンテナを横に倒す際にも、車両からのはみだし幅を抑えることができ、他車両や障害物への干渉を改善する。
【法規対応】
側面衝突時の乗員保護や感電防止の対策などを実施。
また、オプションに関しても以下の設定が追加される。
【車両後方部への普通充電口移設(ウォークスルーバンのみ)】
車両前面にある普通充電口は、車両右側リヤタイヤ後部に移設可能(急速充電口はいずれの場合も車両前面)。お客様の使用環境に合わせて車両後方からの充電ニーズにも対応。