初代アルト(1979年)。どん底にあった軽自動車界に革命を起こした。FFに生まれ変わったフロンテをベースにした維持費の安い軽商用車で、究極のコスト低減によって47万円の驚異的な価格を実現して大ヒット。全長3195×全幅1395×全高1335mm、539cc、直3(28ps/5.3kgm)、47万円(MX)
2代目ジムニー(1981年)。世界最小のクロカン4WDで、1970年に登場した初代の後を受けて登場。副変速機を備えた本格派で、悪路の走破性能は一級。途中で4サイクル3気筒に換装し、ターボ車が主役になる。全長3195×全幅1395×全高1690mm、539cc、直3(28ps/5.4kgm)、78万円(ハーフメタルドア)
初代ジムニー(1970年)。鈴木修氏が当時のホープ自動車の社長と仲よくなったのがきっかけで、ホープスターの製造権を取得したという説もある
マイティボーイ(1983年)。セルボの第2世代はFFのファストバッククーペに生まれ変わった。これをベースにした2人乗りピックアップがマイティボーイだ。「マー坊」と呼ばれ、愛されている。全長3195×全幅1395×全高1320mm、543cc、直3(28ps/4.2kgm)、45万円(L)
初代アルトワークス(1987年)。2代目アルトは1986年にRSを送り出し、1987年2月には真打ちのアルトワークスを投入。543ccのDOHC4バルブ+EPI+インタークーラーターボは64psを絞り出し、刺激的な加速を披露。全長3195×全幅1395×全高1380mm、543cc、直3ターボ(64ps/7.3kgm)、98万5000円(RS-X)
アルトウォークスルーバン(1987年)。スズキは商品開発スピードが速い。こちらはアルトウォークスルーバン。先鞭をつけたのはダイハツだったが、すかさず商品化するのがスズキの凄さだ
アルトスライドスリム(1988年)。ホイールベースを延ばし、広いキャビンを実現した3代目アルトで加えられたのが前席スライドドアに回転シートを組み合わせた「スライドスリム」。乗降性に優れていたが登場が早すぎたのか売れなかった。全長3195×全幅1395×全高1385mm、547cc、直3(42ps/4.3kgm)、67万5000円(lb)
2代目カルタスGT-i(1989年)。1988年秋に登場した2代目は最初からホットハッチのGT-iを設定し、主役を1.3Lとした。GT-iはハイオク仕様のG13B型DOHC4バルブを積み、レースでも活躍。全長3710×全幅1585×全高1350mm、1298cc、直4(115ps/11.2kgm)、140万6000円(3ドア)
セルボモード(1990年)。1990年、セルボは「モード」のサブネームを加えて登場。プレミアム路線に舵を切り、リーダーのSR-FOURが積むのは上質な4気筒DOHCターボ。後に5ドアも追加。全長3295×全幅1395×全高1370mm、657cc、直3ターボ(64ps/8.4kgm)、114万5000円(SR-FOUR)
初代エスクードノマド(1990年)。ラダーフレームに副変速機付きパートタイム4WDだが、舗装路も得意なライトクロカンの先駆車。3ドアとオープンでスタートし、1990年に5ドアのノマドを追加。4気筒に加え、V6搭載車も登場。全長3975×全幅1635×全高1700mm、1590cc、直4(100ps/14.0kgm)、191万6000円(4AT)
カプチーノ(1991年)。660ccの3気筒DOHCターボを積むピュアFRスポーツ。5速MTと4輪ダブルウィッシュボーンの足で痛快な走りを満喫できる。多彩なルーフの変化も魅力。1995年にK6A型に換装し、3速ATも登場。全長3295×全幅1395×全高1185mm、657cc、直3ターボ(64ps/8.7kgm)、145万8000円(標準)
初代ワゴンR(1993年)。初代アルトともに鈴木修さんの傑作に数えられるのがこちら。背を高くして快適なキャビンを実現し、軽ハイトワゴンブームの火付け役となった。運転席側は1枚ドアだったが、1996年に5ドアを追加。全長3295×全幅1395×全高1640mm、657cc、直3(55ps/5.8kgm)、95万3000円(RG)
X-90(1995年)。初代エスクードの3ドアにTバールーフのボディを被せ、最低地上高を1550mmに下げた異色のSUVクーペ。1.6L、4気筒に4WDを組み合わせ、元気に走ったが、2人乗りだったためか販売は伸び悩んだ。全長3710×全幅1695×全高1550mm、1590cc、直4(100ps/14.0kgm)、149万8000円(標準)
カルタスクレセントワゴン(1996年)。3代目カルタスは上級モデルとしてクレセントを投入。1996年に加わったスタイリッシュなステーションワゴン。1.8Lモデルは荷物を積んでも余裕ある走りを披露。全長4345×全幅1690×全高1460mm、1839cc、直4(135ps/16.0kgm)、159万5000円(GT)
ツイン(2003年)。時代を先取りしたシティコミューター。K6A型3気筒エンジン搭載車もあったが、主役はこれに薄型モーターを加えた軽初のハイブリッド車。荷室の下にオートバイサイズの鉛バッテリーを16個収納! 全長2735×全幅1475×全高1450mm、658cc、直3(44ps/5.8kgm)、84万円(ガソリンB)
グランドエスクード(2000年)。2代目エスクードは5ドアのロングボディに2.5LのV型6気筒搭載車を設定。ストレッチ仕様のグランドエスクードは、2列目がスライドする3列シートの7人乗り仕様。搭載するのは余裕あふれる2.7LのV6で、これはスズキ車の最大排気量
初代アルトラパン(2002年)。若い女性をターゲットにした軽乗用車。アルトの派生車種で、リアに短いノッチを付けたレトロモダンなルックスとキャンバストップの設定でブレイク。途中でターボや丸目ライトのSSも追加。全長3395×全幅1475×全高1505mm、658cc、直3(54ps/6.4kgm)、106万8000円(X)
Keiワークス(2002年)。SUV風味の軽クロスオーバー。Keiに精悍なエアロパーツをまとい、3気筒DOHCインタークーラーターボで武装したスポーティなワークスを投入。FF車とフルタイム4WDを設定。全長3395×全幅1475×全高1530mm、658cc、直3(64ps/10.8kgm)、130万4100円(JPターボ)
2代目スイフト(2004年)。初代から大きく進化し、外観も個性の強い世界戦略車に生まれ変わった。VVT採用の1.3Lエンジンとともにフットワークのよさも高評価。最終型では燃費のいい1.2Lを追加。全長3695×全幅1690×全高1510mm、1328cc、直4(91ps/12.0kgm)、117万6000円(XG)
2代目スイフトスポーツ(2005年)。スイフトから1年遅れで加わった第2世代のスイフトスポーツは、1.6Lの4気筒DOHCに電子制御スロットルを組み合わせた。モンロー(テネコ製)ダンパーで気持ちのいい走りを実現。全長3765×全幅1690×全高1510mm、1586cc、直4(125ps/15.1kgm)、156万4500円(標準)
エブリイワゴン(2005年)。軽商用バンのエブリイベースのワゴン。広いキャビンと多彩なシートアレンジを誇り、使い勝手のよさはピカイチ。ターボや電動ステップ仕様もあり、10年にわたり第一線で活躍。全長3395×全幅1475×全高1795mm、658cc、直3(64ps/10.5kgm)、134万4000円(JPターボ)
SX4(2006年)。ワイドボディ採用のクロスオーバーSUVで、5ドアモデルに続いてセダンやローダウン仕様も追加。1.5Lと2Lが用意され、FF車とロックモード付き4WDを設定しているのもスズキの良心だ。全長4135×全幅1755×全高1605mm、1490cc、直4(110ps/14.6kgm)、164万8500円(1.5XG)
スプラッシュ(2008年)。ハンガリーで生産された欧州戦略車。2代目スイフトのプラットフォームに個性的なデザインのボディを被せた。燃費のいい1.2Lの4気筒DOHCと欧州テイストの軽やかなハンドリングが魅力。全長3715×全幅1680×全高1590mm、1242cc、直4(88ps/11.9kgm)、123万9000円(標準)
キザシ(2009年)。スズキ初のDセグメント4ドアセダンで、キレのいい走りがウリ。洗練されたワイドボディと上質なインテリアも魅力。エスクードと同じ2.4L、4気筒DOHCを積み、電子制御4WDは接地性も高い。全長4650×全幅1820×全高1480mm、2393cc、直4(188ps/23.5kgm)、278万7750円(標準)
2代目ソリオ(2011年)。ワゴンRソリオに始まるハイトワゴン。ソリオの2代目は1242ccの4気筒DOHCを積み、後席側をスライドドアにして登場。2012年にバンディットが加わり、後半はハイブリッド車が中心に。全長3710×全幅1620×全高1765mm、1242cc、直4(91ps/12.0kgm)、162万4350円(S)
初代スペーシア(2013年)。パレットのコンセプトを受け継ぐスーパーハイトワゴン。低床フロアに背の高いボディを組み合わせ、快適で広いキャビンが魅力。フロントマスクは2種類ある。Sエネチャージの採用で低燃費を実現。全長3395×全幅1475×全高1735mm、658cc、直3(52ps/6.4kgm)、132万3000円(X)
初代ハスラー(2014年)。街にも似合うSUVルックと愛嬌のあるフロントマスクで登場し新ジャンルを開拓。ツートーンカラーも魅力。ターボもあるがSエネチャージが主役で、4WDは雪道や悪路にも強い。全長3395×全幅1475×全高1665mm、658cc、直3ターボ(64ps/9.7kgm)、129万5700円(Gターボ)
5代目アルトワークス(2015年)。ベースの8代目アルトは「原点回帰」を掲げたベーシックミニ。高性能なターボRSに続いて復活させたのが硬派のワークス。ターボRSと同じMTベースのAGSだけでなく5速MTも設定。全長3395×全幅1475×全高1500mm、658cc、直3ターボ(64ps/10.2kgm)、150万9840円(5MT)
イグニス(2016年)。欧州向けA/Bセグメントのコンパクトカーで、SUVの味わいを盛り込んだ。1.2Lの4気筒DOHCにISGのマイルドHVだけを設定。安心感のある走りに加え、実用燃費もいい。全長3700×全幅1660×全高1595mm、1242cc、直4(91ps/12.0kgm)+M(3.1ps)、164万1600円(ハイブリッドMZ)
スイフトスポーツ(現行・2017年)。4代目は3ナンバーのワイドボディを採用し、4輪の接地感とコントロール性が大きく向上。心臓はスイスポ初となる1.4LのDOHC直噴ターボだ。全長3890×全幅1735×全高1500mm、1371cc、直4ターボ(140ps/23.4kgm)、216万4800円(6MT)
クロスビー(現行・2017年)。1Lエンジン搭載のクロスオーバーSUV。3気筒直噴ターボにモーターのマイルドHVだが軽やかに加速し、燃費もそれなりにいい。グリップコントロール4WDも実力派。全長3760×全幅1670×全高1705mm、996cc、直3ターボ(99ps/15.3kgm)+M(3.1ps)、219万100円(ハイブリッドMZ)
初代スペーシアギア(2018年)。2代目スペーシアはデザインの洗練度がアップ。登場から1年後の2018年にSUVテイストを加味したギアを投入。道具としての遊び心を盛り込んだ。マイルドHVでターボも設定。全長3395×全幅1475×全高1800mm、658cc、直3(52ps/6.1kgm)+M(2.6ps)、161万4600円(ハイブリッドXZ)
ジムニーシエラ(現行・2018年)。ボディをワイド化し、排気量を拡大した海外メインのモデル。現行は排気量を1.3Lから1.5Lに拡大し、走りに余裕が増した。ラダーフレームや副変速機などを今も守り続けている。全長3550×全幅1645×全高1730mm、1460cc、直4(102ps/13.3kgm)、196万2400円(JL)