過去のような多チャンネル、専売車種での勝負というスタイルではなく、併売車種を増やしてすべての販売店が切磋琢磨して全体の販売台数の押し上げを図る方向へと転換しつつある
80年代に入り、国産車のFF化の流れが加速化するなか、FR車として残ったレビンとトレノはFRにこだわるユーザーにとってはうれしい存在だった
ボディタイプは、2ドアクーペと3ドアハッチバックの2種類が用意された。圧倒的に人気だったのは、3ドアハッチバックだ
当時の国産車でリトラクタブルライトを採用するのは非常に稀。トレノのフロントフェイスは万人には受け入れられなかったのかもしれない
1990年代後半から「頭文字D」が若者の間で人気になると、トレノの3ドア車が人気を博した。現在もトレノは中古車市場では破格の値段で取引きされている
1987年に登場したAE92のトレノ。このモデルからFF化されたが、新車販売台数は9万5321台とバカ売れ。実は、AE86よりも売れた
1988年に5代目として登場したS13は2ドアクーペのみの設定に。Q'sは主力グレードだった。S13の累計新車販売台数は約30万台と、歴代シルビアのなかでも最多となった
シルビアより1年遅れのデビューとなった180SX。シルビアとの外観上の大きな違いは、リトラクタブルヘッドライトの採用。シャシー、足回りなどの基本コンポーネンツはシルビアとほぼ同じだった
リアのスタイリングはシルビアよりも腰高感が感じられるものだった。ちなみに、新車価格は約200万~250万円と、シルビアの152万6000円~249万6000円より若干高めだった
グッドデザイン大賞を受賞したシルビアの美しいシルエットは、女性にも人気だった
当時の走り屋にはターボエンジンを搭載するK'sが人気だった。チューニングベース車両としても人気で、アフターパーツが多くのメーカーから販売されていた
1988年にはオーテックジャパンの手によるコンバーチブルも発売。ベースはK'sだった
1993年のフルモデルチェンジでS14へ。3ナンバーボディとなり、NAは160ps、ターボは220psのパワーアップされた。累計新車販売台数は約8万5000台と、S13には遠く及ばカなった
1984年に登場した70系から車名がコロナ マークIIからトヨタ マークIIに変更となり、コロナから独立して単独ブランドとなった。累計新車販売台数約35万8000台という驚異的なセールスを記録!
この代よりガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化。ただし、プラットフォームは先代のものを引き続き使用。この80系も1990年には30万118台という驚異的な売り上げを記録している
新設されたビスタ店向けとしてデビューしたのがクレスタ。2代目の70系は累計新車販売台数約31万台を売りあげた大ヒットモデルとなった
70系の後を継いで登場した3代目の80系クレスタも大ヒット。累計新車販売台数35万8000台という先代を上回るセールスを記録した
チェイサーは他の販売店よりも若い世代をターゲットにしていたオート店での販売ということもあり、スポーティイメージを強めにした販売戦略に。競合は、スカイラインをはじめとしたスポーティセダンだった
先代よりも高級感を打ち出した80系。マークII、クレスタ同様に大ヒット、累計約29万台を売り上げた
バブル真っ只中、ハイソカー群雄割拠の時代にはマークII三兄弟には大量のライバルが。そのなかの一台が日産ローレル。特に、マークIIとは長年の宿敵とされていたが、販売面ではマークIIの足元にも及ばなかった……
2000年に登場した9代目となる110系がマークIIとしての最終モデルとなった
1996年に登場した5代目となる100系がクレスタ最後のモデル
クレスタ同様、1996年に登場した6代目となる100系がチェイサーのラストモデルとなった
1983年に登場したY30系。先代まで搭載されていた直列6気筒のL型エンジンに代わり、日本初のV型6気筒エンジンを搭載。翌84年には、3リッターターボのVG30ET搭載モデルが追加された
高級セダンとしての位置づけで1960年に誕生したセドリック。この3代目となる230系の時に、グロリアという兄を持つことに
こちらは230系のグロリア
Y30系グロリアは、セドリックとともに量産車初のV6エンジンを搭載したエポックメイキングなクルマとして注目を浴びた
1987年に登場したY31系セドリック。4ドアセダンと4ドアハードトップの2種類が用意された。グランツーリスモSVに搭載された、2.0リッターV6 DOHCターボ、VG20DET型エンジンが話題となった
1987年に登場したY31系グロリア。セダンは1999年にグロリアが消滅するまで継続生産された
1991年のフルモデルチェンジで登場した8代目のY32系。グロリアとともに、グランツーリスモ系は丸型4灯式を採用した
セドリックのラストモデルとなったY34系。2004年、フーガへとバトンを渡した
1999年には、セドリック、グロリアともに世界初、エクストロイド CVTを搭載。日産のCVT技術の集大成として日産が自信を持って投入した技術だったが、販売台数を大幅に押し上げるまでには至らなかった。写真はグロリアの最終モデル