信号待ちでNレンジにする理由のひとつは「燃費削減のため」だと思われるが、それは20年ほど前までのクルマでのこと。昨今のクルマは、トルクコンバーター側で発生していた負荷はなくなっており、Nレンジにした方が燃費が良い、ということはない(PHOTO:写真AC_ソライロ)
信号待ちが長い場合、フットブレーキを踏み続けるのは疲れる、という理由もわからなくないが、Nレンジとパーキングブレーキによる待機は誤操作をしてしまう可能性があり、危険(PHOTO:写真AC_ソライロ)
昨今は、完全停車後に自動でブレーキ状態が続く、オートブレーキホールドが登場している。筆者のクルマは、完全停止後にブレーキを強めに踏み込むと、ブレーキホールドがかかる仕組みとなっており、信号待ちでは非常に重宝している。こうした装置がさらに普及することで、Nレンジへ入れるメリットはほぼなくなると考えられる。(PHOTO:AdobeStock_KATSU)
停止時にフットブレーキを踏み続ける行為は、「今はブレーキを踏んでいる」ということを、自らに意識づける効果もある。もしも長い渋滞に巻き込まれ、しばらくクルマが動く気配がない場合には、Nではなく、Pレンジを使う方が誤操作も減る。Nレンジは原則、「レッカー車によるけん引の時に使うもの」。信号待ちでのNレンジはしないほうがいいだろう(PHOTO:写真AC_bBear)