タイヤワックスは、シリコンをタイヤ表面にコーティングして、光沢や艶を出すために開発されたタイヤゴム専用のワックスで、水性と油性の2種がある(PHOTO:写真AC_チャコ)
タイヤワックスにおける、水性と油性の違いは、シリコンを溶かしている溶剤の違い(PHOTO:Adobe Stock_George Dolgikh)
水性ワックスは、油性ほど鮮やかではないものの、自然な深みのある艶が特徴。汚れや劣化防止の効果が期待できるが、比較的高価であること、水性ゆえに雨などでワックスが流れ落ち、長持ちしないことがデメリットだ(PHOTO:写真AC_ムキタク)
油性ワックスは、比較的安価ながら水性に比べてより鮮やかな艶が出せ、水はけが良いため雨などに強く長持ち。ただし、石油系溶剤を使っているため、頻繁に使用するとタイヤの劣化を促進し、タイヤのひび割れなどを起こすリスクあり(PHOTO:AdobeStock_Nejron Photo)
ブリヂストンやヨコハマタイヤのホームページでも、油性のタイヤワックスを使用する際には、ゴムの変質や劣化に影響を与えるので注意が必要、と記載されている。メーカーとしては、タイヤの本来の性能や耐久信頼性を損なうようなものは使わないでほしいだろう(PHOTO:AdobeStock_VLRS)
油性ワックスで使われている石油系溶剤が、タイヤ内部の劣化防止剤や亀裂防止剤と混ざることで溶けだしてしまうため、劣化が進んでしまう(PHOTO:Adobe Stock_ Norikko)
水性ワックスのシリコン含有量を増やし、コーティングを厚くして油性のような鮮やかな艶を出せる商品や、シリコンオイルを使った艶だし剤を利用することで、石油系溶剤も水も使わない中性タイプの商品も登場している(PHOTO:AdobeStock_George Dolgikh)
自然な仕上がりを好む人であれば、劣化の心配のない水性ワックスを選ぶのが安心だが、どうしても艶のある光沢が欲しいなら、ワックスの成分をしっかり確認して、その特性を把握したうえで使用するようにしよう(PHOTO:写真AC_bBear)