慣れや経験がじゃま? 運転上級者こそ陥る「思い込み交通違反」5選

慣れや経験がじゃま? 運転上級者こそ陥る「思い込み交通違反」5選

 “運転上級者”のみなさん、つい「自分は大丈夫」と思ってしまうこと、ありませんか? 今回は、そんなベテランドライバーがついやってしまいがちな「ありがち誤解」を5つご紹介します。ちょっとした意識で、防げる違反もたくさんありますよ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=Peak River@Adobestock)

※一部生成AIにて原稿を処理をしています

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追越しと追い抜きを混同していない?

車線を変更しないで他車の前に出るのは追い越しではなく追い抜きだ(satoshi.o@Adobestock)
車線を変更しないで他車の前に出るのは追い越しではなく追い抜きだ(satoshi.o@Adobestock)

「追越し禁止」の道路で、前を走っていたクルマを抜いたことってありませんか? それ、ちゃんと“追い抜き”でしたか?

 道路交通法では進路変更を伴う抜き方が「追越し」、車線変更をせずにそのまま抜くのが「追い抜き」とされています。特にセンターラインが白あるいは黄色の実線になっている場所では、対向車線にはみ出しての追越しは禁止。

「ちょっとだけなら…」「前が遅すぎて…」といった自己判断で線を越えてしまうと、思わぬ違反になることも。慣れているからこそ、自分の行動を一歩引いて見直す目線が大切です。

追越しと追い抜きを混同していない?

左折時に歩行者や自転車の巻き込みを確認するのは配慮ではなく義務だ(Caito@Adobestock)
左折時に歩行者や自転車の巻き込みを確認するのは配慮ではなく義務だ(Caito@Adobestock)

 交差点で左折するとき、ミラーだけ見てサッとハンドルを切っていませんか?
都市部では、自転車や原付が左側からスルッと入ってくることも多く、ヒヤッとする瞬間も。

 道路交通法では、左折時の巻き込み確認はドライバーの義務。確認不足で事故になれば、重い過失責任を問われます。

「何百回も曲がってる道だから大丈夫」と油断しがちなのが上級者の落とし穴。ベテランほど、毎回丁寧に確認することが、じつは一番カッコいい運転なのかもしれません。

合流時に「詰めすぎ」ていない?

合流の正解は「空間とタイミングを作る」こと(photoAC)
合流の正解は「空間とタイミングを作る」こと(photoAC)

 本線を走っていて、合流車に割り込まれないよう、前のクルマにピタッと詰めていった経験、誰しもあるかもしれません。でもそれ、ちょっとだけ危ないかも。

 近年は「ファスナー合流(交互合流)」が推奨されています。これは、お互いが一台ずつ交互に入ることで、衝突や無理なブレーキを防ごうという仕組み。

「こっちが本線だから優先」は昔の話。今は“譲る力”こそが、真の運転上手を証明する時代です。

徐行とは「その速度」で止まれるという意味

徐行とは数値ではなく「すぐに停止できる速度」を指す(Hassyoudo@Adobestock)
徐行とは数値ではなく「すぐに停止できる速度」を指す(Hassyoudo@Adobestock)

「徐行せよ」の標識を見たとき、つい20km/hくらいで走ってしまっていませんか? 実はそれ、“徐行”じゃないんです。

 法律上の「徐行」は、「いつでもすぐに止まれる速度」。目安は10km/h以下とかなり遅め。交差点や通学路など、子どもや歩行者がいるかもしれない場所では、少しでもスピードを落とすことで防げる事故がたくさんあります。

 体感速度に自信がある上級者こそ、ここは数字でしっかり“確認”してみましょう。

黄色信号は「進め」ではない ― 原則は「止まれ」

地方によっても違いがあるが黄色信号は「止まれ」が減速(Paylessimages@Adobestock)
地方によっても違いがあるが黄色信号は「止まれ」が減速(Paylessimages@Adobestock)

 交差点で信号が黄色に変わったとき、反射的に加速していませんか?
その気持ち、よくわかります。でも、黄色信号の本当の意味は「止まれるなら止まってね」。

 つまり、「進んでOK」ではなく「基本は止まれ」なんです。黄色で無理に進むクセがついてしまうと、赤信号での進入や接触事故につながるリスクも。

 ベテランの感覚に頼るだけでなく、法のルールに一度立ち返ってみること。それだけで、事故の芽をぐっと減らすことができるはずです。

 思い込みや慣れからくる判断が、実は法的には違反になっていることもある。
でも逆に言えば、「あ、そうだったのか」と気づくだけで防げる違反もたくさん あるということ。

 経験豊富なドライバーほど、意識して基本を見直すだけで安全性がグッと上がるのが面白いところです。「これまで大丈夫だった」ではなく、「これからも大丈夫にする」ために。今日の運転から、ひとつだけでも見直してみてはいかがでしょう!?

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