古いクルマに採用されているハロゲンバルブのヘッドライトは、現在主流となっているLEDやHIDと比較するとどうしても暗く感じてしまう。最近では簡単にLED化やHID化ができるパーツも販売されているため、暗いと感じるのであれば交換を検討したい
長年クルマを使っていると気になるのがライトレンズの黄ばみ。その原因は日光などの紫外線の影響によるもので、愛車が古臭く見えてしまうのはもちろん、ライトの明るさに影響が出てしまうことも
ライトレンズの黄ばみや曇りは紫外線の影響だけでなく、レンズ表面に細かなキズがつくことでも起こりうる。経年劣化などによってレンズ表面に施されていた保護膜が落ちてしまうと、劣化のスピードはさらに速くなる
振動や大きな衝撃によってヘッドライトの光軸がズレてしまうと、本来照らすべき箇所が照らせずに暗く感じることも。また、光軸が上向きになりすぎてハイビームのような状態になると、周辺を走るクルマにも迷惑をかけてしまう
最近は、ハロゲンライトをLED化できるパーツがカー用品店などで手軽に入手可能。交換作業自体はDIYできる簡単なものも多いが、取り換えたLEDバルブに合わせた光軸調整がされていないと車検をパスできないこともあるので注意が必要だ
明るさのみでいえばLEDにも負けないHIDのヘッドライト。それだけに光軸がズレて上向きになってしまうと、周辺を走るクルマに迷惑をかけることになる
新型車の多くに採用され、近年の主流となりつつあるLEDヘッドライト。ハロゲンライトをLED化するバルブなども人気だが、明るさが増したぶん、周りに「眩しすぎる」と感じさせないための正しい調整が必要となる
クルマの安全装備のひとつとして一部の車種で採用が始まっているオートハイビーム。便利な反面、予期せぬ場面で作動してしまうこともあり、シーンに合わせた手動での切り替えが必要となる
後ろを走るクルマのヘッドライトが眩しさを軽減してくれる防眩ミラー。ブルーミラーとも呼ばれる青みがかったタイプのミラーもそのひとつで、メーカーオプションとして用意されているモデルもある(xiaosan@Adobe Stock)
対向車のヘッドライトが眩しすぎる場合は、目線を光源から意識的にそらすことが重要。視界が真っ白になるホワイトアウトのような状態に陥った場合は、危険を回避するため、アクセルを緩めるといったスピードダウンも合わせて必要となる
カメラで撮影した映像で後方を確認するデジタルミラーには、明るさなどをリアルタイムで調整して画面を見やすく補正してくれる、防眩機能を備えたモデルも用意されている