ボディに付着した花粉は、そのままにしておくと車内に進入してくる可能性が高くなるのはもちろん、花粉に含まれるペクチンというたんぱく質が湿気を帯びると塗装面に吸着してしまい、ボディの塗装を傷めることも。長期間放置するとシミなどの原因にもなる
ウールなどを素材とする衣類は花粉が付着しやすく、ポリエステルやシルクなどと比較すると、より多くの花粉を車内へ持ち込んでしまう原因となる。また、素材の組み合わせによっては、花粉を引き寄せる静電気が発生することもあるため、必要に応じて静電気防止スプレーなども活用したい
表面がツルツルしているレザーシートは花粉が付着しにくく、拭き掃除もしやすいのが魅力。いっぽう、一般的なファブリックシートは編み目部分にホコリや花粉がたまりやすいのが難点で、花粉を除去するためには掃除機などを使う必要がある
花粉をたっぷり含んだ外気を車内に入れないため、エアコンを使用する際は「内気循環」での運転がお薦め。車内に入り込んだ花粉もフィルターでろ過されるため、きれいな空気で快適に過ごすことができる
エアコンをオートで作動させていると、自動で「内気循環」から「外気導入」に切り替わり、いつの間にか車内に花粉が進入させてしまうことが。こんなときはあえてエアコンのオート機能をオフにし、手動で「内気循環」に切り替えるようにしよう
エアコンフィルターは消耗品。その寿命は約1年といわれており、長期間交換やメンテナンスをしていない場合は著しく性能が低下してる可能性がある。もし交換が必要であれば、花粉を確実にシャットアウトしてくれる、高機能タイプをチョイスするのもありだ
クルマのガラスは意外にも帯電しやすく、花粉やホコリを引き寄せる原因になる場合も。乾いた布などでこすると余計に静電気を発生させてしまううえ、ガラスを傷付ける可能性もあるため、汚れが目立つ場合は帯電除去専用のクロスなどを使って対処しよう
フロアマットも外から持ち込んだ花粉やホコリがたまりやすい場所のひとつ。掃除機などを使ってしっかりと汚れを除去するのはもちろん、必要であれば取り外して水洗いをするなど、定期的な掃除が花粉への防止策となる
フロアマットの裏側や下も花粉がたまりやすい箇所だ。マットを外して掃除した際は、あわせて運転席の足元やペダルの裏側など、奥まった部分の汚れも掃除機を使ってしっかりと除去しておきたい
メーターパネルの隙間やエアコンの送風口など、凸凹がある細かな箇所には静電気で花粉やホコリを吸着しながら掃除することができる、マイクロファイバー製のほうきやはたきを使うと簡単・便利に花粉を除去することができる