ジャパンモビリティショーは自動車やバイク以外にも様々なモビリティが参加しており、盛り上がりも注目度も高い。様々な展示がある中で、大きな目玉となっているのが、Tokyo Future Tourだ。東京の未来の生活が、そこには広がっていた。
文/佐々木 亘、写真/佐々木 亘、日本自動車工業会
■未来の生活がリアルに広がる不思議な空間
Tokyo Future Tourは、文字通りツアー形式となっていて、現在の東京ビッグサイトから未来の東京へタイムスリップすることができる。
そこには、生活・災害・遊びの空間が広がり、もうすぐそこまで来ている未来の生活と、モビリティの関係性が分かるものだ。今や、私たちの生活はモビリティと切り離せないものになっていることを実感できるだろう。
個人が利用するためのモビリティはもちろん、公共交通機関も未来に向かって進化を続けているところだ。音、光、文字を最大限に利用し、誰でもどこでも同じ快適さや使いやすさを実現していく。
また、起こってほしくは無いが、生活をしていると必ず直面するのが災害だ。地震や大雨など、昨今でも様々な災害が日本だけでも数多く起こっている。
こうした災害現場でも活躍するのがモビリティ。もちろん人の手も必要になるのだが、人とモビリティが協力しながら、災害復旧に挑んでいく姿を、ツアーの中で見ることができる。
最後には進化した遊びを体感することができた。ゲームと現実世界の融合、さらにはこれまでのスポーツに革命を起こすかもしれないAIやロボットの技術など、多角的な視野で、モビリティと生活、そしてAIとモビリティがタッグを組んでいく。
もはやAIもロボットも、人の思考や動きと変わらないレベルまで到達してきた。ここで表現されている未来は、遠い先の話ではなく、すぐ目の前にある生活なのだ。
■宇宙旅行を体感しよう!!
ツアーは全編にわたり楽しいものだが、特に注目してほしいのが、宇宙旅行を体験できるブースだ。
月面探査車や探査車に使用されている特別なタイヤ、人工衛星や自動走行試験車など、宇宙探査で活躍するモビリティを間近に見ることができる。
宇宙空間で活躍するモビリティには何が必要なのか、モビリティが宇宙空間でどのような活躍をするのかを知ることができ、モビリティの活躍は地球上にとどまらず、宇宙にまで広がることを肌で感じた。
まさにモビリティには無限の可能性が秘められている。
また、現在研究が続く、月面探査車「ルナクルーザー」の模擬操縦も体験できた。内装が公開されるのは今回が初めてだ。
実際に有人月面車として、今後活躍が期待されるルナクルーザーは、2名で乗車し、生活・探査を行うためのモビリティである。
操縦桿を握り、AIを使った安全なルート解析や、宇宙空間で月面車を運転するとこういう感じというのが、リアルに分かった。
地球上での未来の生活、さらには宇宙空間への小旅行と、Tokyo Future Tourでは、非日常の体験がたくさんできる。ツアーに参加して、一足先に最先端モビリティと暮らす未来の生活を味わってほしい。
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