BMWがアナウンスしてきた「ノイエクラッセ(新しいクラス)」の市販モデル第1弾がついに登場した! それが新型iX3。1960年代の元祖ノイエクラッセを思わせるフロントマスクをまといつつ、未来に向けた新しい造形が実にカッコイイじゃないの!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:
【画像ギャラリー】大量画像!! 新型iX3の新しい顔をタップリ!(64枚)画像ギャラリーノイエクラッセの精神を受け継ぐデザイン
BMWが掲げる新世代電動モデル「ノイエクラッセ」。その名を冠したオリジナルの登場は1960年代であり、ブランド再興の象徴となった歴史的存在だ。
その伝説的な系譜を受け継ぐように、新型iX3はフロントデザインにその面影を映し出している。特徴的なキドニーグリルはかつての端正な意匠を現代的に再解釈し、シャープなLEDヘッドライトと相まって、未来と過去をつなぐ造形に仕上げられている。
全体のプロポーションはSUVでありながらも流麗さを強調。Cd値は0.24と、このクラスのSUVとしては驚異的な空力性能を誇り、航続距離の確保にも大きく寄与している。
全長4782mm×全幅1895mm×全高1635mmだから現行iX3とほぼ同じ。ラゲッジ容量は通常の520Lから最大1750Lまで拡大可能で、さらにボンネット下には58Lのサブ収納室も備える。
新世代EVとしての実力
BMWの電動モデルはすでにおなじみだが、新型iX3はそれらと一線を画する新時代のEVとして仕上げられている点がポイントだ。
6世代目BMW eDrive技術を採用した電動全輪駆動(AWD)仕様で登場し、後輪に高効率の電磁励起同期モーター、前輪に非同期モーターを搭載。システム総合出力は345kW(469ps)、最大トルクは645Nmを発揮する。0-100km/h加速はわずか4.9秒、最高速度は210km/hと、SUVながらスポーツカーに迫るパフォーマンスを実現している。
搭載されるバッテリーは正味容量108.7kWhという大容量。WLTPモードで最大805kmという圧倒的な航続距離を誇る。さらに最大400kWの急速充電に対応し、10分で372km分をチャージ可能だ。10〜80%の充電もわずか21分で完了するなど、利便性は大幅に進化している。
また、V2L(給電)、V2H(家庭用電源)、V2G(電力網への供給)といった双方向充電機能にも対応し、モビリティの新たな可能性を切り開いている。
フロントガラス付け根に延びるディスプレイが新鮮!
インテリアにはBMW Panoramic iDriveが搭載され、「パノラミック・ビジョン」というフロントガラス底部に棒状に広がるディスプレイと中央ディスプレイが融合した先進的なUIを採用している。
さらに「ハート・オブ・ジョイ」と呼ばれる統合制御コンピュータが駆動・制動を緻密に調整し、ドライバーに直感的で一体感ある操縦体験を提供するという。この当たりはぜひ使い心地を試してみたいところだ。
サステナビリティへの配慮も徹底されており、ライフサイクル全体で従来比30%以上のCO₂排出削減を達成。製造工程や素材にはリサイクル材が積極的に用いられ、持続可能性の観点でも新世代SUVとしての存在感を示している。
EV時代の新たなスタンダードを築くべく送り出された新型iX3。その姿は単なる電動SUVにとどまらず、BMWが積み重ねてきた歴史と未来をつなぐ存在として大きな意味を持つ。
ノイエクラッセの精神を現代に甦らせたそのフロントフェイスとともに、今後次々と送り出されるであろうニューモデルが実に楽しみだ。



































































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