世界をリードするBMW・ベンツ・ボルボの3台を水野和敏が斬る!


BMW523d Luxury 90点

 フロントセクションはボディ、フロア、サスペンションともにガッチリとアソビなく高い精度で作り込まれており、これはM4で感じた精度に通じる。惜しいのは電動パワステの味付け。

 極低速域での切り始めの重さと、大きく切り込んでいった際にスッと軽くなる切り替え点のチューニングが雑で違和感を感じる。またリアセクションはよくできたフロントと相対的にちょっと弱さを感じる。

 BMWのディーゼルエンジンはアクセル操作に対するトルクレスポンス、ピックアップのよさが魅力なのだが、排ガス対応のためかその魅力が薄らいだのは残念。

 後席とトランクのパッケージングに対してはこのクラスとしては疑問を感じずにはいられない。

BMW523d/運転すると全長4945㎜、全幅1870㎜とは思えないほどコンパクトに感じるのは、ドライバーの意のままに動いてくれるからである  

メルセデスベンツE220dアバンギャルド 95点

 新技術をドライバーに感じさせる液晶インパネのデザイン、徹底的に空力性能を追求したエクステリアの造形。後席の乗降性や座り心地、居住性まであらゆる点でお客に対して気を配ったクルマ作り。

 もちろん圧倒的なスタビリティに根ざした操縦安定性の高さ、ロングドライブでの疲労の少なさ、安心感、そして立て付けパネルの隙間を4mmでこなせる技術。

 ベンツのクルマ作りは隙がない。これらを総合的に判断すればBMWとの差は明確と言わざるを得ない。しかも、これをCとEで多くの部分の設計を共用化しながらしっかりと作り分けている。

 それでも100点を与えられないのはリアセクションから感じるロードノイズだ。

メルセデスベンツE220d/いっけん何のことはなく見えるベンツEクラスだが、細部の作り込みの緻密さなど、設計思想、それを実現する工作精度などレベルが高い  

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