本格オフローダーゆえの特性を理解すべし
ランドクルーザーFJには、いくつか注意点もある。全長が4575mm、全幅が1855mmのボディは、トヨタカローラクロスよりも大きいが、後席の足元空間は、全長が4180mmのヤリスクロスと同等だ。悪路走破力を重視するため、空間効率は下がる。耐久性の優れたフレームの上にボディを架装するから、床が高く、特に後席は乗り降りしにくい。
4WDはいわゆるパートタイム式で、カーブを曲がる時に、前後輪の回転数を調節するセンターデフなどを装着しない。乾燥した舗装路を4輪を駆動して曲がろうとすると、ブレーキが掛かったような状態になる。無理に曲がれば、4WDシステムを破損する心配も生じる。
そこでランドクルーザーFJの4WDは、雪道や悪路など滑りやすい場所のみで使う。舗装路は 後輪駆動の2WDで走るため、フルタイム4WDのカローラクロスなどとは異なる注意が必要だ。
その代わり悪路走破力は抜群に高い。ボディはコンパクトで、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も短く、バンパーの下側も擦りにくい形状とした。最低地上高には250mmの余裕があり、悪路のデコボコを乗り越えやすいフレーム構造のボディと、悪路に対応した足まわりで耐久性も高い。パートタイム式4WDは、 前後の駆動系が直結されるため、悪路における駆動力の伝達効率はフルタイム4WD以上に優れている。
そのためにランドクルーザーFJは、スズキジムニーシリーズと並び、日本で買えるSUVでは悪路走破力が最高水準だ。いい換えるとランドクルーザーFJを手に入れたら、雪道でも良いから、悪路を走破する機会を持って欲しい。
以上のようにランドクルーザーFJは、ボディは比較的コンパクトでも、カローラクロスやヤリスクロスとは性格が大きく異なる。強いていえば、耐久性と悪路走破力を徹底追求したランドクルーザー70の縮小版だ。その割にランドクルーザーFJの価格は450万100円だから、ランドクルーザー70と比べて約30万円しか安くない。
ランドクルーザーFJは特殊なクルマだから、可能であればレンタカーを使って綿密な試乗チェックを行いたい。時間をかけて、納得して購入すべきクルマだ。
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