“遊べる軽”としておなじみのスズキ ハスラーには、さらにアウトドア色を強めた「タフワイルド」も用意される。しかも2026年5月の商品改良では、通常ハスラーがややオンロード寄りに変身した一方、タフワイルドはワイルド感をさらに強化。中身はよく似た2台だが、狙っているキャラクターは意外なほど違うのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】エンブレム以外の違いはある!? 新型ハスラー&タフワイルドを徹底比較!(9枚)画像ギャラリー通常ハスラーは「都会派」、タフワイルドはさらにゴツく!
もともとハスラー自体がSUVテイストたっぷりの軽自動車だ。丸型ヘッドランプやスクエアなボディなど、普通の軽ハイトワゴンとはひと味違う。
ところが2026年5月の改良で、通常ハスラーはその方向性を少し変えてきた。
フロントグリルをヘッドランプにつながる逆台形形状とし、蛍光イエローのワンポイントを追加。さらにフロントバンパーではボディカラー部分の面積を広げ、スズキ自身が「オンロード感」を表現したとしている。
つまりSUVらしさは残しながら、街中にも似合うスタイリッシュなキャラクターへ一歩振ったわけだ。
対するタフワイルドは正反対。大胆なブロック形状の専用フロントグリルに、大きな「SUZUKI」のアルファベットエンブレムを組み合わせる。
これだけで真正面から見た印象はかなり違う。通常ハスラーがポップで軽快なら、タフワイルドは道具感のある力強さを狙った顔つきだ。
ボディカラーにも違いがある。通常ハスラーはモノトーン5色、2トーン9色の全14通りと選択肢が豊富。一方のタフワイルドはモノトーン3色、2トーン3色の全6通り。数よりもアウトドアテイストに似合うカラーへ絞り込んだ構成といえる。
走りはほぼ同じ! 7万7000円は「キャラ代」と考える?
面白いのは、これほど見た目が違うのに基本的な走行性能は共通していることだ。
自然吸気モデルはいずれもマイルドハイブリッドを採用し、2WDのWLTCモード燃費は24.3km/L。ターボなら22.0km/Lだ。
2026年型で採用されたデュアルセンサーブレーキサポートII、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、全車速ACC、電動パーキングブレーキなども両モデルで充実する。
さらにステアリング特性の改善や進化したアクティブコーナリングサポートなど、今回手が入った走行性能も共通だ。
となれば、選択の決め手はかなり「見た目」に寄ってくる。
価格を比べると、2WDのHYBRID Xが175万8900円なのに対し、自然吸気のタフワイルドは183万5900円。その差は7万7000円だ。ターボもHYBRID Xターボの183万7000円に対し、タフワイルドターボは191万4000円で、やはり7万7000円差となる。
同じエンジンで燃費も同じなら、この7万7000円はタフワイルドならではのキャラクターに払うお金、と考えるとわかりやすい。
街中にも自然になじみ、豊富なカラーから自分らしい一台を作りたいなら通常ハスラー。キャンプ場や山の景色に似合う、より無骨なスタイルが欲しいならタフワイルドだ。
どちらも“遊べる軽”なのは同じ。しかし2026年型では、スタイリッシュなハスラーと、名前どおりワイルドなタフワイルドという棲み分けが、これまで以上にはっきりしたのである。
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