■では発表発売スケジュールは?
新型(「オーリス」改め)「カローラスポーツ」は、3月下旬にも全国のカローラ店に商品概要が開示される見込み。
そして4月中旬から下旬にかけて、全国カローラ店の営業スタッフを富士スピードウェイに集め、施設内試乗会及び商品説明会を開催、5月に発表、6月下旬に発売、というようなスケジュールだという。
この、「新型車の販売店向け施設内試乗会及び商品説明会」を富士スピードウェイで開催することはどういうことか。
それはトヨタがその新型車の市場投入に最高レベルの力を入れていることの証左といえる。事実、同じ頃投入する次期型クラウンも同じ富士スピードウェイで販売店向けの施設内試乗会と商品説明会を実施する。
■新開発の2Lハイブリッドが搭載されるかどうか
新型カローラスポーツの商品詳細はまだ明確になっていないが、概要は掴んだ。
まず欧州で発表された新型オーリスは、先代モデルよりも全長が40mm長く、全高が25mm低い。よりスポーティなフォルムになりそう。
全幅1750mm超の3ナンバーサイズで、もちろん5ドアハッチバックレイアウト。トヨタの次世代クルマづくりの考え方である「TNGA」に基づき仕立てる。
搭載するパワーユニットは純ガソリン仕様が1.5LのNAと1.2Lターボ、ハイブリッド仕様が1.8Lガソリン+モーター、それに新開発の2Lガソリン+モーターを組み合わせたユニットが搭載されるかどうか(搭載されれば日本初登場)が焦点となる。
1.2Lターボは走りのポテンシャルアップを図ったスポーツバージョンに積まれる見込み。
安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」は障害物の他、歩行者や自転車も検知する機能が盛り込まれる。月販3000台以上を目指す戦略モデルの構築を目指す構えである。
いっぽう従来のカローラアクシオ、フィールダーのフルモデルチェンジはまだ情報が入っていない。来年以降だという噂も入ってきている(当初は「国際規格を考えて3ナンバー化か」という話もあったが、5ナンバーボディで開発が進んでいるという)。
■トヨタディーラー幹部たちの証言
※証言(首都圏カローラ店)
メーカーは新型カローラハッチバックに相当力を入れているようだから、期待が持てる。富士スピードウェイで大々的に商品説明会を実施するそうなので、楽しみにしている。
現行カローラシリーズは昨年10月にマイナーチェンジし、一時販売が回復したが、モデルそのものは古いのでここに来てまた頭打ち傾向が見られる。ハッチバック車の追加でシリーズ全体の販売が大幅に盛り上がると予想している。
※証言2(首都圏ネッツ店)
オーリスは昨年中盤あたりから、見込み生産から受注生産に切り替えられた。あまり売れ行きが悪いので受注台数がある程度まとまった段階で生産対応するといった方式だ。これが3月上旬頃になり生産中止となった。
次期型の発売はないと聞いた。カローラブランドに切り替えればネームバリューで売れるようになるだろう。
こちらとすればちょっと残念だが、オーリスのこれまでの販売実績からするとやむを得ないかも知れない。
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