売れている車には理由がある。他を圧倒する機能性や燃費のよさ、デザインなどを持つそれらの車は、この先どうなるのか!? 確実に長所を伸ばし、僅かに残るネガを潰し、さらに強力な魅力を纏って登場するに違いない。
本記事では、そんな人気モデルの“これから”を紹介していく。対象は2018年3月の販売台数上位10車。これから新車購入予定のユーザーは、どんな魅力が付加されるか、注目してほしい。
文/写真:ベストカー編集部
ベストカー2018年6月10日号
売れてる車ベスト10は?
まずは、現在日本で“売れてる車”、即ち車種別の販売台数ベスト10を見ていこう。以下は2018年3月の軽自動車を除いた販売台数ベスト10だ。
■普通乗用車 販売台数ベスト10(2018年3月)
1位:日産 ノート/1万9349台
2位:日産 セレナ/1万5080台
3位:トヨタ アクア/1万4778台
4位:トヨタ プリウス/1万2550台
5位:ホンダ フィット/1万2503台
6位:トヨタ ヴォクシー/1万2470台
7位:トヨタ シエンタ/1万1460台
8位:トヨタ C-HR/1万990台
9位:トヨタ ヴィッツ/1万130台
10位:ホンダ フリード/9312台
e-POWER効果の勢い衰えぬノートがトップで、こちらもe-POWERが追加されたセレナが2位と日産が1-2位を独占。
トヨタはアクア、プリウスに加え、ヴォクシー、シエンタのミニバン勢もトップ10入り。ベスト10圏内唯一のSUVとなるC-HRのランクインもトピック。
ホンダは定番コンパクトのフィットとフリードがランクイン。ベスト10は、日産2台、トヨタ6台、ホンダ2台という顔ぶれとなった。
さて、この10台の気になる「今後の動き」、2019年にかけてフルモデルチェンジを行い、新型となるモデルが続々登場予定だ!
ベスト3のうち2台が来年新型へ!
■日産 ノート/2019年 新型登場
なかなか情報が出てこない次期型ノートだが、現行で採用されヒットの原動力となっているe-POWERは次期型にも引き続き搭載される。日産らしいシャープなデザインが魅力で、リアドアはスライド式になるといわれている。
派生車として3列シートモデルも考えられているが、統合され1車種になる可能性も。
■日産 セレナ/2019年 MC
先代が6年近く販売されていた(2010-2016年)ことを考えると、デビューから3年目にあたる来年にマイナーチェンジが実施されることになるだろう。
販売好調ゆえパワートレーンに手が入るような大がかりなものではなく、内外装のデザイン変更、運転支援システム「プロパイロット」の、さらなる熟成といった内容になるはずだ。
■トヨタ アクア/2019年 新型登場
フロアを一新、新設計プラットフォーム「TNGA」を採用して登場する次期型アクア。
搭載するパワーユニットは、現行の1.5Lエンジンベースのものから、熱効率に優れた1.8Lベースの新開発ユニットになると言われている。
最大のセールスポイントである燃費は、JC08モードで40.0km/Lを超えてくるはずだ。
4位~7位 注目は新型フィット
■トヨタ プリウス/2018年フェイスリフト
4代目となる現行型は、搭載パワーユニットに関してはすでに完熟の域にあるものの、販売台数ではスマッシュヒットとなった先代ほどの勢いはない。
その理由として、いまいちパッとしないデザインが挙げられており、マイチェンでプリウスPHV同様の精悍な外観に生まれ変わる。スタイルアップで販売もアップを狙う。
■トヨタ シエンタ/2018年 MC
トヨタのスモール3列シーター、シエンタがデビューからきっかり3年でマイチェンを受ける。
フロントグリル、バンパーデザインなど、内外装が変更され、新グレードを設定。先進安全装備も人の検知が可能な高性能タイプに変わり、全方位的に商品力が強化されることになる。ヘッドランプはLEDが標準に。
■トヨタ C-HR/2018年 「GR」追加
まだデビューから1年ちょっとしか経過していないためマイチェンなどはまだ先だが、追加グレードとしてGRモデルが今年の末に設定される。
スポット溶接の打点追加やブレースの追加などでボディは補強され、足回りは専用チューニングのサスペンションに変更。アグレッシブな外観にふさわしい走りを見せる。
■ホンダ フィット/2019年 新型登場
初代と2代目がともに6年目でフルモデルチェンジを受けていることから、現行3代目も6年目にあたる2019年にフルモデルチェンジするとみられている。
4代目の注目はやはりパワーユニット。1Lの直3ターボが新たに用意され、ハイブリッドも排気量は1.5Lと不変ながら、2モーターの「i-MMD」(オデッセイ等に採用)になる。
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