スバルの主力SUV、フォレスターが登場から3年目で大幅改良を受け、6月14日から全国でディーラー受注を開始した。正式発表は8月で、発売開始は10月からだが、その改良内容をお届けしよう。
●フォレスター大幅改良のポイント
・フロントグリルの大型化とヘッドライトの小型化
・アプローチアングルを拡大
・アイサイトがレヴォーグ標準採用版と同等に進化
・e-アクティブシフトコントロールを採用
※本稿は2021年6月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 撮影/西尾タクト
初出:『ベストカー』2021年7月26日号
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■フロントマスクの印象も変わった!!!
まずエクステリアでは、フロントグリルが大型化され、グリルの枠がブラック化されたことでより大きく力強いデザインとなった。
ヘッドライトは新たにターンランプがLED化されるとともにヘッドライト全体が小型化されることでスバル車のアイデンティティであるヘキサゴングリルの存在感を際立たせている。
また、フロントバンパーは前端を15mm延長させたことで面を広く取った一体感のある造形に変更され、同時にアプローチアングルが21.4°(従来型は21.3°)に拡大された。
LEDフロントフォグランプとカバーはグリルに合わせ、横方向への広がりとサイドへのつながりを感じるデザインに変更。
さらにルーフレール(X-BREAKのみ標準で、ほかはメーカーオプション)のロープホールを全グレードに拡大展開し、フロント&リアのレッグに直接ロープとベルトを結べるロープ穴が設けられ、利便性を向上させた。
パワートレーンは、これまでと同様に2Lマイルドハイブリッドのe-BOXER(145ps/19.2kgm+モーター)と、直噴1.8L水平対向ターボ(177ps/30.6kgm)の2本立て。
グレードは、e-BOXERがベーシックな「Touring」、上級仕様の「Advance」、そしてアウトドア志向の強い「X-BREAK」の3グレード展開で、1.8Lターボは「SPORT」の1グレードとなる。
インテリアについてもシート表皮の変更や加飾などが見直されており、各グレードとも上質感や実用性の向上が図られている。
先進安全装備のアイサイトは、従来型のVer3ツーリングアシストから現行型レヴォーグが標準採用するアイサイトを搭載。
ステレオカメラが従来までの日立オートモティブ製からVeoneer社製に切り替えられ、画角が従来型の約2倍にまで拡大し、プリクラッシュブレーキなどの性能を向上させている。
しかし、残念ながら渋滞時ハンズフリーが可能なアイサイトXの採用は見送られている。
e-BOXER採用車にはスポーティな走りが味わえる「e-アクティブシフトコントロール」(従来型ではX-BREAKのみ)を全グレードに採用。
また、全車でサスペンションコイルスプリング&ダンパーを細かくチューニングし、ハンドリング性も向上させている。
ますます魅力度を上げてきたフォレスター、ミッドサイズSUV界で新たに存在感を発揮しそうだ。
●スバル フォレスター(Touring)主要諸元
・全長×全幅×全高:4640×1815×1715mm
・ホイールベース:2670mm
・車重:1620kg
・最小回転半径:5.4m
・エンジン形式:水平対向4DOHC
・総排気量:1995cc
・最高出力:145ps/6000rpm
・最大トルク:19.2ps/4000rpm
・モーター最高出力:13.6kgm/6.6kgm
・WLTCモード燃費:14.0km/L
※価格については未公表ですが、ディーラー受注は開始されています
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