北米ホンダは2021年9月22日、同メーカーの基幹SUVのひとつ、新型パスポート(2022仕様)を発表しました。最大の目玉は「よりSUVらしさ」を強調したグレード「トレイルスポーツ」の設定と。これが大変カッコいい。以下、概要を紹介します。
文/ベストカーWeb編集部
写真/HONDA
【画像ギャラリー】北米ホンダSUV「パスポート」・よりSUVらしさを強調した「トレイルスポーツ」仕様を画像でチェック
■2002年に生産終了した「パスポート」2022年仕様になって復活!!
ホンダの海外専用車「パスポート」は、初代が1993年に北米市場販売車として登場。ホンダといすゞの提携のもと「ミューウィザード」(なつかしい)の姉妹車としてOEM販売された。1997年に2代目へフルモデルチェンジし、2002年に生産終了。そのパスポートが2019年にホンダのオリジナルモデルとして復活。今回発表された新型パスポートはその2022年仕様と、新設定された「トレイルスポーツ」。
パスポートはホンダのSUVラインアップのなかではCR-Vとパイロットの中間に位置するモデル。ミドルクラスでありながら280馬力を発生する3.5L、V6エンジンに9速ATを組み合わせるガチなSUV。新型の価格はまだ発表されていないが(納車開始は2021年冬からを予定)、従来型である2021仕様の最上級グレード「エリート」は$45,405(日本円では約504万円)と、SUVのトップクラスとしてはまあ納得の値段。
パスポートのサイズ(エリート)は全長4838.7mm(190.5in)×全幅1996.4mm(78.6in)×全高1833.8mm(72.2in)で、たとえばいま大ヒットしているトヨタのランドクルーザー300と比べるとやや小さいくらい。それでも日本にもってくると売れそうなスタイルと性能を持つ。
ホンダはいま世界的な販売体制の見直しをしており、オデッセイやレジェンドなどの日本国内販売を2021年いっぱいで終了することを明言している。縮小していく国内市場に対する措置と考えられるが、「引き算」だけでは販売現場の指揮は下がり続けるだろう。起爆剤としてぜひ、北米市場のエースSUVを日本導入するなどを検討してほしい。
【パスポート2022年仕様の新着機能】
・よりアグレッシブになったエクステリアデザイン
・新デザインのバンパーと、より大きなエキゾーストフィニッシャーを備えた最新のリアデザイン
・ベースグレードにあたる「EX-L」のインテリアにはレザーシートのコントラストステッチを装備
・新グレード「トレイルスポーツ」には、独自のエクステリアおよびインテリア、トルクベクタリングを備えたインテリジェント可変トルク機構(i-VTM4)付きAWDシステムを装備
・全グレードにリアシートリマインダーとリアシートベルトリマインダーシステムを装備
・HPDアクセサリーパッケージを用意
【パスポートの主な機能】
・280馬力(6,000 rpm)を発生するV6エンジンと9速AT
・トルクベクタリング付きi-VTM4 AWD(トレイルスポーツとエリートに標準、EX-Lにオプション装着)
・最低地上高は最大205.74mm(8.1in)
・AppleCarPlayとAndroidAutoが統合された大型8インチディスプレイオーディオシステムを標準搭載
・先進安全装備ホンダセンシングを装備
・スマートエントリーとプッシュボタンスタート標準装備
・LEDヘッドライト標準装備
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