1913年、イギリスで設立されたモーガンは、少量生産でスポーツカーを作り続けるメーカーだ。そのモーガンから伝統の前二輪式三輪自動車「スーパー3」がフルモデルチェンジして登場した。
ボディデザインは歴代スリーホイーラーを大まかに踏襲しつつ、細部を見直しより最適化されてリニューアル。
最新モードをまとった「スーパー3」を紹介する。
※本稿は2022年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/Morgan
初出/ベストカー2022年4月10日号
■新型はエンジンがカウル内部に!
モーガンがスリーホイーラーの原型モデルである『ランナバウト』を世に送り出したのは1909年。
設計者のヘンリー・フレデリック・スタンレー・モーガン氏がシンプルであることを求めたこのモデルは、それから幾多のモデルチェンジを重ね、現代でも三輪車という独自のキャラクターを武器に多くのファンがついているモデルである。
そんな伝統あるスリーホイーラー「スーパー3」のフルモデルチェンジが2022年2月24日に発表された。
昨今流行りのEV化で新登場ではなく、ガソリンエンジンを搭載し発売されるのだ。偉いぞモーガン!
■110年以上続く歴史上初のモノコック構造を採用
しかもこの新型スリーホイーラーはただ旧型をブラッシュアップしたわけではないというのだから驚き。
なんとこの新型では接着アルミニウムプラットフォームを採用している。実はスリーホイーラーでモノコックを採用するのは史上初のことだ。
また、エンジン搭載位置についても大きく変化を遂げている。
スリーホイーラーといったら馬蹄型のフロントグリル前にドンと載せられたVツインエンジンで、とてもインパクトある外観であったが、新型はこのエンジンをボディ内部に格納。
フロント周りをスッキリとさせつつ、足回りなどは丸見えというメカメカしい雰囲気は残された。
この搭載位置変更には、前後重量配分の最適化などが理由であったという。
ボディサイド外側に伸びていたマフラーもボディ内部に格納されるデザインに変更されている。
全体的なボディデザインは歴代スリーホイーラーらしさを踏襲したデザインとされている。
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