■併売化され広がるユーザー層、次期モデルに期待するポイントは?
2020年5月に始まった、トヨタチャネルの全車種併売化。この施策が最も販売に寄与したのは、他ならぬアルファードであろう。
兄弟車であるヴェルファイアの需要を食い、さらにはクラウンやエスティマ、ノア、ヴォクシーなど、他チャネルで専売されていたモデルからの代替需要も大きく増えることになる。アルファードは、単なる「ラージミニバン」ではなく、トヨタ最高峰の高級車になった。
アルファードは、かつてクラウン・マジェスタ、セルシオなどが持っていた「威厳」を持ち、ラインナップの頂に君臨している感がある。これにより若年層から中高年層まで、アルファードを求めるユーザーは、大きく広がりを見せた。
ここまで売れた3代目の勢いそのままに、次世代へバトンを繋ぐのは難しいと思う。次期モデルは、大きく奇をてらわず、キープコンセプトが喜ばれるだろう。
大人気の3代目から、勢いを維持できずにバトンをもらったクルマといえば、プリウスが思い浮かぶ。同格にハイブリッドラインナップが増えたことも、販売が伸びなかった一つの要因だが、大きく変更されたエクステリアデザインが、ユーザーには受け入れ難かったのも事実である。
オラオラ系とも言われる、派手なエクステリアはアルファードの特徴であるが、ここは現行型程度に抑えながら、モデルチェンジをすすめて欲しい。機能性としてはほぼ完成しているクルマであるから、走行安定性と静粛性の向上に努め、ノア・ヴォクシーなどに搭載される、先進の安全技術を搭載すれば、それで十分に戦えるだろう。
目新しいことは、弟分のノア・ヴォクシーに任せ、技術的に成熟されたものを、トップオブミニバンは搭載するべきだ。それだけ期待が高く、一縷の隙も見せてはいけないのがアルファードの立ち位置であり、失敗は出来ない。
一部では2022年中と予想されてフルモデルチェンジだが、新生アルファードの登場は、もう少し先になる。2023年の目玉車種となるのは間違いない。期待して登場を待つとしよう。
【画像ギャラリー】4月27日発表のアルファード特別仕様車を画像でチェック(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方