■ラゲッジルームもNO.1の広さ
ラゲッジ容量も荷室の長さが342.3~462.3mmに広がり、120mmスライドできることもあり、クラスNO.1の広さを誇っている。
3列目シートは、左右に跳ね上げて格納する方式であり、格納すると広いスペースが出現する。他社車のように少ないアクションで半自動格納されるのとは違い、オーソドックスに手動格納していくタイプだ。
最後に車体側へフックをかける時にはそれなりの力が必要であり、この部分の使い勝手に関しては、新型セレナよりも他社のクルマのほうが便利だといえる。
ただし他社車と比べてセレナだけの長所が、リアのガラスハッチが開くデュアルバックドアだ。操作力も軽く、開口時に後方へ張り出す量が少ないので、巨大なリアハッチゲートを空けるまでもないシーンで大活躍する。ただ、その代わり、他社車にはあるパワーバックドアは不採用となる点は注意が必要だ。
●ラゲッジスペースのトピックス
・全高1.8m以上の1.2~2Lクラス(7/8乗り)ミニバンNO.1の広さ
※荷室高はラゲッジアンダーボックスを含む。荷室長はサードシートスライドがシート前端時。
・荷室スペース拡大(サードシート後端~バックドア)。荷室長さ329.3~449.3mm、スライド量120mm(先代セレナ)→342.3~462.3mm、スライド量120mm。他社は固定式
・ゴルフバッグ縦積み4個可能、Lクラススーツケース2個搭載可能
・さらに狭い場所開閉でき、フロアボードが開けられるようになり使い勝手が向上したデュアルバックドア
■ガソリンもe-POWERも、加減速がウルトラスムーズ!!
●新型セレナ2Lガソリン車
エンジン:MR20DD型直列4気筒NA 1997㏄
最高出力:150ps/6000rpm
最大トルク:20.4kgm/4400rpm
WLTCモード燃費=Xは13.4km/L、XV、ハイウェイスターVは13.0km/L
●新型e-POWER車
エンジン:HR14DDe型直列3気筒1433㏄
エンジン最高出力:98ps/5600rpm
エンジン最大トルク:12.5kgm/5600rpm
モーター最高出力:163ps
モーター最大トルク:32.1kgm
WLTCモード燃費=e-POWER Xは20.6km/L、e-POWER Vは19.3km/L、e-POWERルキシオンは18.4km/L
まずはガソリンモデルから試乗。ゆっくりと走り出すと、ハンドル操作が非常に滑らかなことに気が付く。新しいラックアシスト式のパワーステアリングの効果が大きいそうだが、力の弱いドライバーにもよくマッチしそうな軽めのステアリング特性だ。
2L、直4ガソリンエンジン(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)は、先代セレナと同じユニットだが、エクストロニックCVTを改良し、リニアな出力特性としたそうだ。
ブレーキ操作も滑らかで、ガツンと効くことがないが、減速度は十分に出るので、速度コントロールがとてもしやすく感じる。加速も必要十分、その際のエンジンノイズの透過も控えめなので、非常に印象がよかった。
続いて、e-POWERのルキシオンの試乗だ。中身はe-POWERの2WDハイウェイスターと同じだが、プロパイロット2.0の緻密な操舵制御に合わせた、ブリヂストン製のタイヤを装着している(通常のハイウェイスターはTOYOタイヤ製)。ドライブフィールは、リーフやアリアといった電動車そのものに近い。
低速域から中速域までスムーズで滑らかな加速をする。エンジン発電も頻度が少なく、また発電中でもエンジンノイズが車内に侵入する量は非常に少なく感じた。
高速道路の合流をイメージして強めの加速をすると、エンジン発電音はやや大きめに車内へと響き渡るが、それでも非常に静かな部類だ。ルキシオンは、ハイウェイスターからさらなるノイズ対策を施したそうで2列目にも座ってみたが、前席以上に静かな印象であった。
ただ、走行中に耳の周りがワサワサするような、車内の空気が震える印象があった。悪路ではなく良路で感じており、車体のどこかが震えている様子。
試乗車は、量産手前の生産車なので、ここから最後の詰めが行われるかもしれないが、ルキシオンの車内は、そうした微小な振動すら気になるほどの、静かな空間であることは間違いない。
コメント
コメントの使い方私は営業にルキシオンはプロパイロットの関係で7人乗り、その他は8人乗りと聞きました。どっちがただしいのでしょう。