2023年6月8日、レクサスLCが一部改良を受けた。「一部」改良となっているもののかなり大がかりな改良にも思える。なんたってホイールの締結がナットからボルトへ変更されたのだ。さらにダンパーにも手が入り……。レクサスの旗艦クーペはここまで変わった!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:LEXUS
■サスペンション取付部の補強などガチで改良した足回り
今回のレクサスLCの一部改良はかなり大がかりなものとなっている。LC500h/LC500についてはサスペンションメンバー取付部の補強、エンジンマウント特性の改良が施される。
基本的にはサスペンションとダンパーをしっかりと動かし、運動性能を向上させるための改良となる。さらにスプリング、ダンパー、スタビライザーのセッティング変更もされているなど純粋な走りに磨きをかけた仕様だ。
変化は足回りだけではなくトランスミッションにも及ぶ。ATの制御を見直し、シフトスケジュールを変更。アクセルレスポンスを向上させることで、よりドライバーとの一体感を演出。
この変更だけでもかなりお買い得感がある。
■ホイールボルト締結にATクーラーまで装着って
さらに改良の内容は続く。大きなトピックはホイールの固定方法がナット式からボルトに変更されたということ。欧州車では多いボルト固定だが、レクサスといえどまだまだ一般化しているものではなかった。
ここにきてLCがボルト式に変更したのはまさに走りを追求したからに他ならない。欧州車がボルト式が多いのはホイールと車体側の固定について、剛性がより高まることにある。
車体から突き出たハブボルトにナットを締めこむ一般的な方式では、車体側のねじ部、そしてホイール側のねじ部と二カ所での締結になる。しかしボルト式では車体側との接点は一カ所になるためより強固な締め付けになるのだ。
整備性などで不利な部分もあるボルト式だが、やっぱりレクサスのようなプレミアムブランド、かつ走りを売りにするモデルならその採用はあってもよかった部分なので今回の改良は大きな進化だろう。
さらにサーキット走行を視野に入れたATクーラーの装備、統合型走行安定システム(VDIM)に「エキスパート」モードの追加、ランフラットタイヤではなく通常タイヤを標準装備にするなど、LCは単なるラグジュアリークーペという範疇を超えた存在になろうとしているのはたしかだ。
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